“雰囲気”のいろいろな読み方と例文
旧字:雰圍氣
読み方割合
ふんいき87.2%
ふんゐき7.7%
アトモスフェール0.9%
まわり0.9%
アトモスフィーア0.9%
アトモスフェル0.9%
アトモスフエエル0.9%
ムード0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水や壁のあたりにそれらのもの独得の雰囲気ふんいきがだんだんに、しかし確実に凝縮していることのなかに認められる、というのであった。
(かう云ふ名称の存在するのは、同時に又かう云ふ名称を生んだ或雰囲気ふんゐきの存在するのは世界中に日本だけであらう。)
陰々たる雰囲気アトモスフェールを身に纒い、墓場の大鴉のような黒いインバネスの肩を聳かし、さながら不吉な現象の如くに踏み上って行く
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「そうでもないが、姉貴はじめ、家の雰囲気まわりいやなんだ」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
あれ程大勢の男や女を舞台に出したのは、勿論、彼等によって、混雑し、もっとした廃頽的雰囲気アトモスフィーアを感じさせようが為であったろう。その効果は十分あっただろうか。
印象:九月の帝国劇場 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
見る事聞くこととかく頓珍漢とんちんかんなことばかり、一口にいえば、やや神秘的とも幻想的ともいえる雰囲気アトモスフェルの中に、ただ夢に夢見る心持、昨夜も夕景から「三匹の小猿荘ヴィラ・トロワ・サンジュ
金色こんじきをした雰囲気アトモスフエエルとの中に
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
それはけっして、この僧院造り特有の、暗い沈鬱な雰囲気ムードが、彼に及ぼした力ではなかったのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)