『文芸的な、余りに文芸的な（ぶんげいてきな、あまりにぶんげいてきな）』

一「話」らしい話のない小説 僕は「話」らしい話のない小説を最上のものとは思つてゐない。従つて「話」らしい話のない小説ばかり書けとも言はない。第一僕の小説も大抵は「話」を持つてゐる。デツサンのない画は成り立たない。それと丁度同じやうに小説は「 …

著者	芥川竜之介
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「改造」1927（昭和2）年4～8月
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約1時間40分（500文字/分）
朗読目安時間	約2時間47分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

吝（を） 巧（かう） 遮（さまた） 偽（いつは） 下（さが） 骨牌（がるた） 関（かかは） 細（さい） 和郎（かずを） 凝（ぢつ） 了（をは） 吝（をし） 前（まへ） 恍惚（くわうこつ） 抛（はふ） 明日（みやうにち） 況（いはん） 俄（には） 尊（みこと） 執（しふ） 私（ひそ） 嘗（かつて） 紹巴（せうは） 反（かへ） 若（し） 荘厳（さうごん） 悪戯（いたづら） 想念（イデエ） 患（わづら） 愛着（あいぢやく） 怯（お） 未（いまだ） 檜扇（ひあふぎ） 差支（さしつかへ） 歎（なげき） 涙香（るゐかう） 渋滞（じふたい） 尽（つ） 煩（わづら） 委（ゆだ） 畢（つひ） 直（ただ） 相剋（さうこく） 等閑（とうかん） 匹儔（ひつちう） 鶉衣（うづらごろも） 鮮（あざやか） 中（あた） 刺青（しせい） 顕（あらは） 酒（さか） 価（あたひ） 猶且（なほかつ） 一茶（いつさ） 麝香（じやかう） 所以（ゆゑん） 髣髴（はうふつ） 所謂（いはゆる） 驀地（まつしぐら） 挾（さしはさ） 敏（びん） 方丈（はうぢやう） 香炉（かうろ） 暫（しば） 栗山（りつざん） 梗概（かうがい） 業火（ごふくわ） 樗牛（ちよぎう） 檜（ひ） 韻文（ゐんぶん） 鞭（むちう） 欝憤（うつぷん） 歎（たん） 雑駁（ざつぱく） 閾（しきゐ） 水墨（すゐぼく） 鋒芒（ほうばう） 遜色（そんしよく） 満腔（まんかう） 滅多（めつた） 滲（し） 蹤（あと） 灸（きう） 無精（ぶしやう） 煥発（くわんぱつ） 踏襲（たふしふ） 羨（うらやま） 衷情（ちゆうじやう） 糟粕（さうはく） 素性（すじやう） 行人（かうじん） 衆生（しゆじやう） 蝋燭（らふそく） 緑雨（りよくう） 羅馬（ロオマ） 虚子（きよし） 蒙（かうむ） 蘆花（ろくわ） 薄縁（うすべ） 苟（いやし）