“和郎”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わろ68.2%
おまえ9.1%
そなた4.5%
あなた4.5%
かずお4.5%
かずを4.5%
わろう4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうか。和郎わろにもそう考えるか。大をさんとすれば、よろしく仁を施さねばならぬ。——幼い頼朝ごとき者、打首にしても、世上に眉を
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その家へ洋行帰りの紳士が来て和郎おまえの家のアイスクリームは大層上等だそうだが土産みやげにするから五人前ほど紙へつつんでくれとこういったのです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
引摺ひきずり込み結納ゆひなふまでも取交とりかはせしぞ息子せがれこゝろかなうたる者にてあらばとはいふたれど惡ひ病があつてもいと我々夫婦は決して云ぬに和郎そなたは左樣な女兒むすめとも知ずにえん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
夫では和郎あなたはあの所とちがつて上野か向島「イヤ矢張やつぱり行先は王子にてしかも音羽へ出て行くつもり「ヲヤ/\夫では昨日きのふおなじだとふさ丁稚でつちに錢を ...
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
されば守るにその人なき家の内何となく物淋しく先生独り令息俊郎としお和郎かずおの両君と静に小鳥を飼ひてたのしみとせられしさまいかにも文学者らしく見えて一際ひときわわれをして景仰けいこうの念を深からしめしなり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
が、近頃又広津和郎かずを氏の同じ言葉を正宗白鳥氏にも加へてゐると云ふことを仄聞そくぶんした。僕は両氏の用ひられる「人生の従軍記者」と云ふ言葉をはつきり知つてゐない訣ではない。
そこで、それがどうして、「さまよえる猶太人」だとわかったかと云うと、「上人しょうにんの祈祷された時、その和郎わろうも恭しく祈祷した」
さまよえる猶太人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)