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わろ
ふりがな文庫
“
和郎
(
わろ
)” の例文
そうか。
和郎
(
わろ
)
にもそう考えるか。大を
為
(
な
)
さんとすれば、よろしく仁を施さねばならぬ。——幼い頼朝ごとき者、打首にしても、世上に眉を
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
足を
圧
(
おさ
)
えた片手を
後
(
うしろ
)
へ、腰の
両提
(
ふたつさげ
)
の中をちゃらちゃらさせて、
爺様
(
じさま
)
頼んます、
鎮守
(
ちんじゅ
)
の
祭礼
(
まつり
)
を見に、頼まれた
和郎
(
わろ
)
じゃ、と言うと、船を寄せた
老人
(
としより
)
の腰は
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「はて、天狗じゃない、人間じゃというに……。
和郎
(
わろ
)
もそのいたずら者を見つけたら、教えてくりゃれ」
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
碌
(
ろく
)
でなしの
和郎
(
わろ
)
め!
彼奴
(
あいつ
)
らに
阿呆
(
あはう
)
にされて
堪
(
たま
)
るかいの。
彼奴
(
あいつ
)
らの
無頼仲間
(
ごろつきなかま
)
ぢゃありゃせぬわい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
帳場の
和郎
(
わろ
)
(彼れは所きらわず
唾
(
つば
)
をはいた)が寝言べこく暇に、俺ら親方と膝つきあわして話して見せるかんな。
白痴奴
(
こけめ
)
。俺らが事誰れ知るもんで。
汝
(
わり
)
ゃ可愛いぞ。心から可愛いぞ。
宜
(
よ
)
し。宜し。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
「ほほ、——
遁
(
に
)
げ脚の速い
和郎
(
わろ
)
じゃ!」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「
和郎
(
わろ
)
は、どこに耳をもっているのだ。たれが、ふたたび坊主に
還
(
かえ
)
るなどということを、承知したか」
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「はて、しつこい
和郎
(
わろ
)
じゃ。ただ足休めに立ち寄られたまでじゃ。別に子細はないと言うに……。」
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
小次郎法師は、
掛茶屋
(
かけじゃや
)
の
庇
(
ひさし
)
から、
天
(
そら
)
へ
蝙蝠
(
こうもり
)
を吹出しそうに
仰向
(
あおむ
)
いた、
和郎
(
わろ
)
の
面
(
つら
)
を
斜
(
ななめ
)
に見
遣
(
や
)
って
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
碌
(
ろく
)
でなしの
和郎
(
わろ
)
めが!……(ロミオに對ひて)もし/\、
貴下
(
こなた
)
さまえ、
最前
(
さいぜん
)
も
申
(
まう
)
しましたが、
妾
(
わし
)
の
姫
(
ひい
)
さまが、
貴下
(
こなた
)
を
搜
(
さが
)
して
來
(
こ
)
いとの
吩咐
(
いひつけ
)
でな、
其
(
その
)
仔細
(
わけ
)
は
後
(
あと
)
にして、
先
(
ま
)
づ
言
(
い
)
うて
置
(
お
)
くことがござります
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
山𤢖のわろは
恐
(
おそら
)
く
和郎
(
わろ
)
という意味であろう。で、
大
(
おおき
)
いのを山男といい、小さいのを山𤢖と云うらしいが、
能
(
よ
)
くは判らぬ。まだ
其他
(
そのほか
)
に
山姥
(
やまうば
)
といい、
山女郎
(
やまじょろう
)
と云う者もある。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
なぜ、
和郎
(
わろ
)
は、
母方
(
ははかた
)
の身よりへ無心に行きなさらぬ。わろの
母御前
(
ははごぜ
)
は、みな、れッきとした、藤原の
朝臣
(
あそん
)
とやら、中御門様とやら、きら星な御貴人ぞろいではおわさぬか。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
耳を
蔽
(
おお
)
うまで髪の伸びた、色の黒い、
巌乗
(
がんじょう
)
造りの、身の丈抜群なる
和郎
(
わろ
)
一人。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三の烏 なぞとな、お
二
(
ふた
)
めが、
体
(
てい
)
の
可
(
い
)
い事を
吐
(
ぬか
)
す癖に、朝烏の、朝桜、朝露の、朝風で、朝飯を急ぐ
和郎
(
わろ
)
だ。何だ、仇花なりとも、美しく咲かしておけば可い事だ。からからからと笑わせるな。
紅玉
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
和郎
(
わろ
)
にわからんか。つもっても見い。——あれは義朝の三男じゃぞ。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ええ、そうぞうしい
和郎
(
わろ
)
じゃ」
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
三の烏 なぞとな、お
二
(
ふた
)
めが、
体
(
てい
)
の
可
(
い
)
い事を
吐
(
ぬか
)
す癖に、
朝烏
(
あさがらす
)
の、朝桜、
朝露
(
あさつゆ
)
の、朝風で、朝飯を急ぐ
和郎
(
わろ
)
だ。何だ、
仇花
(
あだばな
)
なりとも、美しく咲かして置けば
可
(
い
)
い事だ。から/\からと笑はせるな。
紅玉
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「何をいう。
和郎
(
わろ
)
等を、そうさせたくないばかりに、この父は」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(京への、京へ、遠くへ行ている、弟
和郎
(
わろ
)
に、
一目
(
ひとめ
)
未練が残るげな。)
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
和郎
(
わろ
)
はの。」
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
和
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
郎
常用漢字
中学
部首:⾢
9画
“和郎”で始まる語句
和郎等