“朝烏”の読み方と例文
読み方割合
あさがらす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
海棠かいだうの露をふるふや物狂ものぐるひ」の下にだれだか「海棠の露をふるふや朝烏あさがらす」とかいたものがある。鉛筆だから、書体はしかとわからんが、女にしては硬過かたすぎる、男にしてはやわらか過ぎる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三の烏 なぞとな、おふためが、ていい事をぬかす癖に、朝烏あさがらすの、朝桜、朝露あさつゆの、朝風で、朝飯を急ぐ和郎わろだ。何だ、仇花あだばななりとも、美しく咲かして置けばい事だ。から/\からと笑はせるな。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)