“朝食”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あさめし59.4%
あさげ15.6%
あさしょく9.4%
ちょうしょく9.4%
てうしよく3.1%
サツパー3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔を洗って、朝食あさめしをやっていると、台所で下女が泥棒の足痕あしあとを見つけたとか、見つけないとか騒いでいる。面倒めんどうだから書斎へ引き取った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
朝食あさげ仕果てゝ心静かに渋茶を喫みつゝ、我は猶胴梁に凴つて限り無き想ひに耽る。詩趣来ること多くして、塵念生ずること無し。
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
朝食あさしょくがすむと弁当を持って、立志館りっしかんという藩校と、求真堂きゅうしんどうと呼ばれる念流の道場へ通い、また兄の用事を手伝うというのが日課である。
艶書 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
浜口 みなで朝食ちょうしょくをするのはひさしぶりだから、ちょっとハメをはずした……幸福というものも、ひとを酔わせる作用があるらしいな。
喪服 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
四度目に、根氣こんきのいゝ呼鈴ベルが鳴つた。全級の生徒は整列して朝食てうしよくの爲めに別の室へと進んで行つた。何か食べられるといふ見込で、私はどんなに嬉しかつたことだらう。
翌朝よくあさ銅鑼どらおどろ目醒めさめたのは八三十ぷんで、海上かいじやう旭光あさひ舷窓げんさうたうして鮮明あざやか室内しつないてらしてつた。船中せんちゆう三十ぷん銅鑼どら通常つうじやう朝食サツパー報知しらせである。