“翌朝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よくあさ40.0%
あくるあさ24.1%
よくちょう14.7%
よくてう9.4%
あした5.3%
あす2.4%
あけのあさ1.8%
あくるひ0.6%
あけ0.6%
あさ0.6%
つぎのあさ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
翌朝よくあさきると、すでにづかれたとさとったものか、はたは、のこしのままになって、おんな姿すがたはどこへかえてえなかったのでした。
はまねこ (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうなったら憎いが先に立って、私は翌朝あくるあさ起きてからもお宮には口も利かなかった。それでも主婦おかみさん階下したからおぜんを運んで来た時
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
そして、小石川の邸へ帰った芳郎は、その翌朝よくちょう散歩すると云って家を出たが、間もなく死体となって坂路の登り口の処にたおれていた。
赤い花 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
翌朝よくてうセルゲイ、セルゲヰチはこゝて、熱心ねつしんに十字架じかむかつて祈祷きたうさゝげ、自分等じぶんらさき院長ゐんちやうたりしひとはしたのでつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
翌朝あしたお今のたつ時、浅井は二階の寝室ねまでまだ寝ていた。階下したのごたごたする様子が、うとうとしている耳へ、伝わって来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そのままあやまつて寝さへすれば、翌朝あすは機嫌が直るといふものじや。それを下手に人が口を入れると、何でもない喧嘩に花が咲いて、かへつて事がめんどうになるものじや。
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
一晩ひとばんのお醫師いしや離座敷はなれざしきのやうなところめられますと、翌朝あけのあさ咽喉のどへもとほりません朝御飯あさごはんみました。もなくでございましたの。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
翌朝あくるひになると三太夫、婦人おんなを呼附け、言葉も容子ようすあらたまりて、「ひまを遣る。」とやぶから棒。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
翌朝あけに成ると皆々打寄り届書とゞけがきを書いたり、是から原町はらまちの警察署へ訴える手続が宜かろうかなどとゴタ/″\致して居りまする処へ這入って来ましたのは
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ええほんとですよ。寝しなにお茶碗一杯飲んでおくと、翌朝あさはけろりとしててよ。」
野ざらし (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
翌朝つぎのあさ早く起きいでて源叔父は紀州に朝飯たべさせ自分おのれは頭重く口かわきて堪えがたしと水のみ飲みて何も食わざりき。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)