“翌々年”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よくよくとし50.0%
よく/\とし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
橋本の姉が夫の達雄と一緒に、汽車で三吉の住む町を通過ぎようとしたのは、翌々年よくよくとしの夏のことで有った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
忘れもせぬ、祖母のなくなった翌々年よくよくとしの、春雨のしとしとと降る薄ら寒い或夜の事であった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
丁度私が斯寺このてらかたづいて来た翌々年よく/\とし、和尚さんは西京へ修業に行くことに成ましてね——まあ、若い時にはく物が出来ると言はれて
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
わたくしこのみなと貿易商會ぼうえきしやうくわい設立たて翌々年よく/\としなつ鳥渡ちよつと日本につぽんかへりました。其頃そのころきみ暹羅サイアム漫遊中まんゆうちゆううけたまはつたが、皈國中きこくちゆうあるひと媒介なかだちで、同郷どうきやう松島海軍大佐まつしまかいぐんたいさいもとつまめとつてたのです。