“娶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めと74.0%
もら6.9%
めあ5.6%
と3.3%
めあわ2.6%
よめ1.6%
も1.0%
めあは0.7%
あ0.3%
ア0.3%
あは0.3%
き0.3%
そ0.3%
とつ0.3%
とり0.3%
むか0.3%
めとら0.3%
めとる0.3%
もろ0.3%
よ0.3%
ミア0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軽蔑(けいべつ)をして、まだ年のゆかない、でき上がっていない子などを、この方をさしおいて娶(めと)るというようなことができるものなんだねえ。
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
見てくれい。美人だぞ。眉目(みめ)ばかりか気だてもいい。一生の持ちものとして気に入ったから娶(もら)ったのだ。ほかに、他意もないわさ
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実家(さと)の方は其頃両親(ふたおや)は亡くなり、番頭を妹に娶(めあ)はせた養子が、浄瑠璃に凝(こ)つた揚句(あげく)店(みせ)を売払つて大坂へ遂転したので、断絶同様(だんぜつどうやう)に成つて居る。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
それでもね、妹が美しいから負けないようにって、——どういう了簡(りょうけん)ですかね、兄さんが容色(きりょう)望みで娶(と)ったっていうんですから……
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
母の草心尼(そうしんに)はとうに亡い人だったが、よく明石の家へ遊びに来ていた兼好法師がその母をも説いて、たって覚一に娶(めあわ)せたひとなのである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
縮をおる処のものは娶(よめ)をえらぶにも縮の伎(わざ)を第一とし、容儀(ようぎ)は次(つぎ)とす。このゆゑに親たるものは娘の幼(おさなき)より此伎(わざ)を手習(てならは)するを第一とす。
「娶(も)てよ、早く。青春は短い。未来の大望にでもかかると、馬上、花をかえりみる間もないぞ。……たれか、あてはあるのか。恋人は」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あなたも知つて居るだらうが、麹町(かうぢまち)に金尾文淵堂といふ書肆(ほんや)が居る。あすこの主人に娘さんを娶(めあは)さないかね。さうするときつと私の原稿をあげる。」
大長谷の若建(わかたけ)の命一、長谷(はつせ)の朝倉(あさくら)の宮二にましまして、天の下治らしめしき。天皇、大日下の王が妹、若日下部の王に娶(あ)ひましき。
古記に云はく、遊部は、大倭ノ国高市ノ郡に在り。生目天皇の苗裔なり。遊部と負ふ所以は、生目(イクメ)天皇の孽円目(ツブラメ)ノ王(オホキミ)、伊賀比自支和気(イガノヒジキワケ)の女と娶(ア)ひて、妻と為す。
我が女子(むすめ)既に十七歳になりぬれば、朝夕に三三よき人がな娶(あは)せんものをと、心も三四おちゐ侍(はべ)らず。
「汝(おまえ)、よく娶(き)たな。」
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「この娘を首尾好く、その男に娶(そ)わすことが出来たとしても、それで幸福であるといえるだろうか。」
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「娶(とつ)ぐにつけて、永らく世話をしてくれました乳母(うば)と召使いに、心ばかりの品をやりたいと存じまして」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右(みぎ)相濟(あひすみ)屑屋長八は娘お幸の戻(もど)りしを喜び頓(やが)て聟(むこ)を娶(とり)て小切店に商賣替(しやうばいがへ)をなし家内益々繁昌(はんじやう)しけるとぞ又大橋文右衞門は心懸(こゝろがけ)天晴(あつぱれ)なる者に付(つき)目を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「でも、赤橋殿の妹君(いもぎみ)を娶(むか)え、いまは御一族でございますのに」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その年神戸の人西川久吉の次男善次郎をして家を継がせ長女かねを娶(めとら)せた。かねは芳樹と号して詩を父に学んだ。義子善次郎、字は某、鶴林と号し、後に『枕山先生詩話』その他の書を著した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
掲げ其中より取出(とりいだ)したる柳樽(やなぎだる)も家内(かない)喜多留(きたる)と記(しる)しゝは妻を娶(めとる)の祝言にや麻(あさ)を白髮(しらが)とかい附しは麻の如くに最(いと)直(すぐ)に共(とも)白髮(しらが)まで消光(くらす)なる可し其の外(ほか)鯣(するめ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「うむ、おおかた、そんなお心根かと、遠慮のう娶(もろ)うたのだ」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
隅「いゝえ、そうで有りません、ひょっとして貴方が私の様な者でも娶(よ)んで下さいますと、禍(わざわ)いは下(しも)からといって、あゝいう人に胡麻を摺られると堪(たま)りませんからねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
爾に其美人驚きて立ち走り、いすすぎき。斯くて、其矢をもち来て、床の辺に置きしかば、忽ちに麗わしき壮夫(オトコ)と成りて、即ちその美人に娶(ミア)いて生みませる御子、名は富登多々良伊須々岐比売(ホトタタライススギヒメ)ノ命。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)