私が、いま書き続けている物語の中の主要人物の娘の性格に、何か物足りないものがあるので、これはいっそのこと環境を移して、雰囲気でも変えたらと思いつくと、大川の満ち干の潮がひたひたと窓近く感じられる河沿いの家を、私の心は頻りに望んで来るのであっ …
著者 | 岡本かの子 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「中央公論」1939(昭和14)年4月号 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約1時間39分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約2時間45分(300文字/分) |