“捗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はかど66.9%
はか28.1%
はこ2.2%
あさ0.7%
うなが0.7%
わた0.7%
ハカド0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
関山峠はもうそのころは立派な街道かいどうでちっとも難渋しないけれど、峠の分水嶺を越えるころから私の足は疲れて来て歩行がはかどらない。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「例の一件はなにぶんはかがいかねえので申し訳がありません。まあ、もう少し待ってください。年内には何とからちをあけますから」
半七捕物帳:27 化け銀杏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一体あんな馬鹿野郎を親方の可愛がるといふがわつちにはてんから解りませぬ、仕事といへば馬鹿丁寧ではこびは一向つきはせず、柱一本鴫居しきゐ一ツで嘘をいへば鉋を三度もぐやうな緩慢のろまな奴
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
家へ帰つて色々古い書物をあさつて見ると、封を解く呪文じゆもんだけはうにか了解のみこめたが、さて封を解いたものかうか一寸始末に困つた。
即ち国民の安寧を保ち秩序を全うし利福をうながすために、しかして国家の力独りくすべくして少数の到底とうてい為す能わざる性質の事業に、もしくは外敵を防ぎあるいはらす如き方面の設備に使うべきで
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
寛保元年(千七百四十一年)においては、露国の海艦ベーリング、亜細亜アジア亜米利加アメリカ頸首けいしゅたる海峡をわたり、白令ベーリング海の名これより起れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
相棒ガ不慣デナカナカハカドラヌ。去年ノ今頃モ修繕シタコトガアッタッケガ、ソノトキハ赤沢常造ノ奴ガイタカラ、半日デ片付イタモノダ。彼奴ガ下船シテ故郷ニ引込ンダノハソノ直後ダッタ。
三人の双生児 (新字新仮名) / 海野十三(著)