“捗(はこ)” の例文
一体あんな馬鹿野郎を親方の可愛がるといふが私(わつち)には頭(てん)から解りませぬ、仕事といへば馬鹿丁寧で捗(はこ)びは一向つきはせず、柱一本鴫居(しきゐ)一ツで嘘をいへば鉋を三度も礪(と)ぐやうな緩慢(のろま)な奴
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
一体あんな馬鹿野郎を親方の可愛がるというが私(わっち)には頭(てん)からわかりませぬ、仕事といえば馬鹿丁寧で捗(はこ)びは一向つきはせず、柱一本鴫居(しきい)一ツで嘘をいえば鉋(かんな)を三度も礪(と)ぐような緩慢(のろま)な奴
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
一軍の主将として下知(げぢ)の通りに物事の捗(はこ)ぶのを期するのは至当の訳で、然(さ)無(な)くても軍隊の中に於ては下々の心任せなどが有ってはならぬものであるが、それでも自らに寛厳の異があり程度がある。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)