“然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しか64.2%
16.4%
8.5%
2.8%
さう1.3%
ねん0.9%
しかれ0.8%
シカ0.7%
しかる0.7%
しから0.4%
そう0.4%
ぜん0.4%
され0.2%
さら0.2%
しかし0.2%
0.2%
さり0.1%
もえ0.1%
0.1%
そん0.1%
もゆ0.1%
さす0.1%
さる0.1%
0.1%
うん0.1%
けれ0.1%
さは0.1%
しかうし0.1%
そぞ0.1%
それ0.1%
へい0.1%
アア0.1%
シイ0.1%
0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戯文戯墨の毒弊は世俗の衆盲を顛堕せしのみかは、作者自身等をも顛堕し去んぬ。しかれども其罪は之を独り作者に帰すべきにあらず。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
越前ゑちぜん武生たけふの、わびしい旅宿やどの、ゆきうもれたのきはなれて、二ちやうばかりもすゝんだとき吹雪ふゞき行惱ゆきなやみながら、わたしは——おもひました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
夫人はこの時笑ってしまえば宜かったのに、うもう行き兼ねた。女中が先ず笑ったのである。それが先刻の仇討のように思えた。
或良人の惨敗 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
不思議と云ふやうな大袈裟な言葉を最初に使つて置いて、淡い戯れのやうでかも心から消し難い昔の恋人を軽く思ひ出した作である。
註釈与謝野寛全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
これは此市このまちで一番人の目に立つ雄大な二階立の白堊館、我が懷かしき母校である。盛岡中學校である。巨人? さうだ、たしかに巨人だ。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
其処で余は主人の注意に従ひ、歌志内に廻はることにめて、次の汽車まで二時間以上を、三浦屋の二階で独りポツねんと待つこととなつた。
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
しかれどもなほやすんぜず、ひそかに歎じて曰く宮本武蔵は※々ひひを退治せり。洋人の色に飢るや綿羊を犯すものあり。僕いまだくここに到るを得ずと。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
世間も当然、シカあるべきものとして怪しまなかつたに違ひない。併しそこに、世間及び彼のとつた大誤算のハジきはじめがあつたのである。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
向年より五々の暦数に及んで日域に一人の善童出生し不習に諸道に達し顕然たるべし、しかるに東西雲焼し枯木不時の花さき諸人の頭にクルスを
島原の乱雑記 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
中國四國九州の探題の公用方なれば矢張やはり御直參ごぢきさん同樣どうやうに候と答へける戸村しからば御城代諸司代御老中と夫々の公用人何れも帶劔を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
陛下に仁慈の御心がなかったか。御愛憎があったか。断じてそうではない——たしかに輔弼ほひつせめである。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
九月一日の東京ぜんと大焼けに焼けた妻が拙者をのろうて、別嬪べっぴんでも醜婦でも、一切の物、わが夫に見られたらたちまち破れおわれと詛うた。
いで芝八山へと急ぎ行次右衞門道々考へけるは天一坊家來に九條殿くでうどのの浪人にて大器量人とうはさある山内伊賀亮には逢度あひたくなしされば赤川大膳を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
呼出よびいだし澤の井の宿所しゆくしよを尋ねしに大黒屋源左衞門はをとこのみ世話する故女の奉公人のは存じ申さずとの事なればさらばとて榎本屋三藏に澤の井が宿所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
やうな大魚たいぎょしかし出世魚しゅっせうおと申す鯉魚りぎょの、お船へ飛込とびこみましたと言ふは、類希たぐいまれな不思議な祥瑞しょうずい
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
処が又、る古代こがれでない人々から、近代風に謬られ相な、葬式の赤幡・青幡、降参のシラ幡がある。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
天道樣が感應かんおうましまして忠兵衞にはせし者ならん如何にも此長助が一肌ひとはだぬいでお世話致さんさりながら一たん中山樣にて落着らくちやくの付し事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此事をはればきよめたる火を四隅よすみよりうつす、油滓あぶらかすなど火のうつりやすきやうになしおくゆゑ煓々たん/\熾々しゝもえあがる
「あ、じゃでの、」などと役人口調で、眼鏡の下に、一杯のしわを寄せて、髯の上をで下げ撫で下げ、滑稽おどけた話をして喜ばせる。その小父おじさんが
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
打ち偖はさういふわけありしか夫にて思ひ合すればともをなされし丁稚でつちどの如何やら吾儕わしは見たやうな最前よりして考へ居りしが昨日來りし人で有しかそんなら水を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
筑紫つくしのしらぬ火といふは古哥にもあまたよみて、むかしよりその名たかくあまねく人のしる所なり。そのもゆるさまは春暉しゆんき西遊記さいいうき*12にしらぬ火をたりとて、つまびらかにしるせり。
重四郎まづしばらくと押止おしとゞめ必ず早まり給ふな親分のかたきは三五郎と知たる上其は宜敷よろしき時刻じこくを計つて討洩うちもらさぬ樣に致すが肝要かんえうなり殊に今宵こよひ三五郎は宅にをらさすれば仕懸しかけゆくとも其詮無そのせんなしと云ふにぞ掃部是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
掘出ほりだされし由をたしかうけたまはりおよびたり扨々さて/\浦山敷うらやましき事なり何卒其古金の内を少々拙者せつしや配分はいぶん致し賜れと云ふに兵助ははつと思へど然有さあら風情ふぜいにて貴殿にはさることを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかおれ有害いうがいことつとめてるとふものだ、自分じぶんあざむいてゐる人間にんげんから給料きふれうむさぼつてゐる、不正直ふしやうぢきだ、れどもおれ其者そのものいたつて微々びゞたるもので、社會しやくわい必然ひつぜんあくの一分子ぶんしぎぬ、すべまち
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
サン (グレゴリーを顧みて)うんうても、理分りぶんか?
「何にあの男だって唯の男サ」と真蔵は起上たちあがりながら「けれども関係かかりあわんが可い」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
我彼に、われ來れども止まらず、さはれ、かく汚るゝにいたれる汝は誰ぞ、答へていふ、見ずやわが泣く者なるを 三四—三六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
しかうしなやみける程にしににけり。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
東海道で稼げなくなって、上海シャンハイ、長崎の門管ラインに乗換えたところを又、古きず同然の吾輩に附き纏われてはトテモかなわないというのだろう。吾輩はそぞろにお玉の窮況に同情してしまった。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
御頼み申すと云にぞお勇は彌々いよ/\にのり然樣さうならば先方むかうはなしてウンと云時は御變替へんがへなりません其所そこを御承知で御座りますかとねんおせば重四郎何が扨武士に二ごんは御座りませんと云ふにぞお勇はそれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其限それぎりか。へい。左様かへ、さあ遅くなる、関はずに行くがよい。
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
其れに下宿人の娘の一人も剽軽者へうきんもので細君に調子を合せて歌ひ、何かと冗談を言合ひなが其末そのすゑぐ二人共歌の調子に成る。美男の亭主は何時いつでも「アアウイアアウイ」と言つて莞爾にこ/\して居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
人々は、午前七時から午後七時までの間に出かけて行って、投票します。投票紙には、シイノウという二つの実に明白な文字が、印刷してあります。
踊る地平線:10 長靴の春 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
言ふまでもなく、「サフロ」から来た「そよ」「ソウよ」であること疑ひもないのだが、小唄・狂言には、大抵の場合、「よ」「うよ」「うよの」と言ふ風に、誰も解釈して来たらしい。
「さうや さかいに」 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)