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然
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そう
ふりがな文庫
“
然
(
そう
)” の例文
陛下に仁慈の御心がなかったか。御愛憎があったか。断じて
然
(
そう
)
ではない——たしかに
輔弼
(
ほひつ
)
の
責
(
せめ
)
である。
謀叛論(草稿)
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
然
(
そう
)
じゃねえよ、いろ/\深いわけがあって身を投げようとする処を助けたんだ、妙じゃアねえか、
両人
(
ふたり
)
を助けて船へ乗せると、互に顔を見合わせて、オヤ万年町のお嬢さんか
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
田に入るとて水を
堰
(
せ
)
く頃は、高八寸のナイヤガラが出来て、蛙の声にまぎらわしい音を立てる。玉川に行くかわりに子供はこゝで浴びる。「蘆の芽や田に入る水も隅田川」
然
(
そう
)
だ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
けど秋山少尉は考えておきますと、
然
(
そう
)
いうだけで、何遍話をしても
諾
(
うん
)
といわない。
躯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
以前
(
もと
)
は
然
(
そう
)
ではない……宮様の
御在
(
おいで
)
あそばす所は只今の博物館の所で、今日も門は残つて居ります、十月の二日には三十六坊を宮様が御廻りあそばす、其時は山同心が先に立つて、下に/\の制止声で
下谷練塀小路
(新字旧仮名)
/
正岡容
(著)
▼ もっと見る
西北の空が真暗になって、甲州の空の根方のみ
妙
(
みょう
)
に
黄朱
(
おうしゅ
)
を
抹
(
なす
)
った様になる時は、屹度何か出て来る。
已
(
すで
)
に明治四十一年の春の暮、
成人
(
おとな
)
の
握掌大
(
にぎりこぶしほど
)
の素晴しい雹が降った時も
然
(
そう
)
だった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
然
(
そう
)
だ。若主人は二年の兵役にとられて、去年の十二月初やっと帰って来たのであった。一人息子だったので、彼を兵役に出したあと、五十を越した主人は分外に働かねばならなかった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“然”を含む語句
全然
偶然
自然
悄然
判然
寂然
悠然
憫然
宛然
凝然
勃然
悚然
嫣然
公然
確然
突然
飄然
整然
歴然
茫然
...