“諾”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
28.1%
だく18.0%
うべな15.6%
うん11.7%
うなず4.7%
3.9%
うけが2.3%
うべ2.3%
ウベナ2.3%
うなづ1.6%
(他:12)9.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“諾”を含む作品のジャンル比率
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学42.9%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]13.3%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸8.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
Nと滝は、全く他愛もないことを喋舌り続けるのです。そしてNは、改めてそのストウリイを話して呉れと云つてきません。
舞踏会余話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
袴野は言下にかぶりを振った。こういう機会をうまく、袴野にもすらすらとかそうとする虫のよいはらが見えた。
これほど真摯しんしな声も、まだ相手の心をつにはたらないのか、依然としてその人の横顔は冷たく、だくの一語を洩らさない。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕はまた元のような緊張と昂奮を感じ乍ら、訪問をだくすると共に、自ら第一番に此の室をはしり出ました。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
生前に父親も親戚しんせき婿むこをとるようかなりお蘭を責めたものだが、こればかりはお蘭はうべなわなかった。
みちのく (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
尼はいくぶん躊躇ちゅうちょしながらも、何時かその甥の申出を女に伝えることをうべなわないわけにはいかなかった。
曠野 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
ほかでもない、彼は『われわれが總がかりになれば、あの胴慾野郎をうんといわせることもできそうなものだな』と空想したのである
源七にむかって、なんでもいから是非刺青ほりものをしてくれと頼んだのですが、老爺じいさんも素直にうんとは云わなかったそうです。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
けれども私が今これを拒むのは何となく嫉妬のように見えてそれは卑怯だという声が心の底で私を責める、私は黙ってうなずいた。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
わたしは、はたとつまりながら「さあ」と言っただけでいると、わたくしに関わず文吉はひとりうなずき顔で言いました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
否ももわれはいらへじかにかくに人の心は人に任せめ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
我もいなともとも云ふ暇なくして、接吻せられき。
「私の肉体は少しも私の精神の脱線をうけがわなかったのです」そして、彼女はそういう自分の肉体の行儀よさに立腹したりした。
未開の花 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
されば少年がその意気と、その容貌ようぼうと、風采ふうさいと、その品位をもってして誰がこれをうけがわざるべき。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
最後に彼は斯う云ったので、私は笑い乍らうべなった。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かたくなに否むとに非らず、忽ちにうべなふもよし。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
あのジンに会うて来た者の話では、豬肥ヰノコゴえのした、唯の漢土モロコシびとぢやつたげなが、心はまるで、やまとのものと、一つと思ふが、お身なら、ウベナうてくれるだらうの。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あのジンに會うて來た者の話では、豬肥ヰノコヾえのした、唯の漢土モロコシびとぢやつたげなが、心はまるで、やまとのものと、一つと思ふが、お身なら、ウベナうてくれるだらうの。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
げまするとわづかにうなづ令孃ひめ甚之助じんのすけうれしくたちあがつて
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
言へばうなづき、『見しはそも——』
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
自己の意志(Free-Will)を持たないもの、換言すれば主君の命令を絶対に遵奉じゅんぽうすべきものこれである、右せよ、はい
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ねむくても主人が手をてばはいといって立たねばならぬ。
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
よし、その厳罰をこうむりましょう、断じて自分はこの革鞄を開いて片袖は返さぬのである。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
媒妁なンか経験もなし、断ったが、是非とのたのみ、よしと面白半分引受けてしもうた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
団員は、それに対して、ただイエスノーかを表示すればよい。
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「あなたのお約束を信じて私たちはもう荷造りも済ませて引き移るばかりになっているのです。ハッキリイエスノーかを言ってもらいたいのです。私たちが印度人だから貸すことができないと仰有おっしゃるのですか?」とシャアが詰め寄った。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
与えられたこの戯名を彼もあまない受けむしろ少からぬ誇りをもって自称するようにさえなった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼女あれ諾否いなや肝腎かんじん吾等われら意志こゝろ添物そへものむすめうけひうへ吾等われら承諾しょうだくその取捨しゅしゃほかにはませぬ。
あのじんに会うて来た者の話では、豬肥いのこごえのした、唯の漢土びとじゃったげなが、心はまるで、やまとのものと、一つと思うが、お身なら、うべのうてくれるだろうの。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
えゝ、と返事をしなければならないと思ふ——しかも私は身顫みぶるひをするのだ。
因果は万人に纏ひて悲苦を与ふるものなるに、万人は其繩羅じようらを脱すること能はずして、生死の巷に彷徨はうくわうす、伏姫は自ら進んでこの大運命に一身をゆだねたるものなり。
そして左大臣の六女との結婚はおゆるしにならなかった宮へ、強制的にその人を夫人になさしめたもうというようなこともお定めになった。
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)