“双”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
そう20.7%
なら19.5%
ふた18.4%
ならび8.0%
さう6.9%
ふたつ6.9%
もろ5.7%
そろ3.4%
すご2.3%
くら1.1%
(他:6)7.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“双”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > プロヴァンス文学100.0%
文学 > 英米文学 > 詩57.1%
文学 > ドイツ文学 > 詩30.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
そう截鉄せってつ落剣らっけん! 異様いようなる血の音を立って、武田伊那丸たけだいなまるの首はバスッとまえにおちた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつて、新聞の小ニュース欄に、M家に伝わる武蔵の花鳥図屏風かちょうずびょうぶそうが、博物館の陳列に新たに加わることが報じられている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お角は、駒井甚三郎なる人が、砲術の学問と実際にかけては、世にならぶ者のない英才であるということを知りません。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
このうち双趾類というは、足のゆびが双足の中線の両方に相対してならびあるので、豹駝ジラフ、鹿、牛、羊、駱駝、豚、河馬かば等これに属す。
と、見れば、それは七日なのかも前に降った春の雪が、思いがけなく、ふたつのてのひらに乗るほど、日蔭に残っているのだった。
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
強右衛門は、身をもたげて、桑の葉のうえに半身をぬっと見せた。星空をくように、ふたつの手を挙げて、
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ならびおかの草庵で長く病んででもいたのか、旅先で果てたのか、よくもわからず、またその死をいたむ者もない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こうさっそくに、事のはこびがついてきましたのは、まったくお差向けの薬師丸がならびおかへ見えたからでございまする」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
若い日本の旅行家は微笑した。さうして上衣の隠しを探ると、翡翠ひすゐの耳環を一さう出して、手づから彼女の耳へ下げてやつた。
南京の基督 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おなじくくさにつけたさうげたりげたり、いしきんでもじついて、
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それからまだ不たしかではあったのですが、サセックスの塋穴におけるミイラにされた死骸の上に見つけられたふたつの霊宝について、報知が来ました。
誉当の息子については、よしあしを伝へてゐぬが、其二月前、市村座の一月狂言の「ふたつ蝶々」の相撲場の与五郎は、彼の芸の芸らしいものになつた初めとして、伝へられてゐる。
市村羽左衛門論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
しかし、フラフラ歩んで来て座に着くと、彼女は昂奮を鎮めるかのように両眼を閉じ、もろの腕で胸を固く締めつけていて、しばらく凝然じいっと動かなかった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
と持って居た薬鑵を投げると、もろに頭から肩へ沸湯をあびせたからお累は泣倒れる。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
たとへのやうな貧苦ひんくなかでも二人ふたりそろつてそだてる長者ちやうじやくらしといひまする、わかれゝば片親かたおや
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たとへどのやうな貧苦の中でも二人そろつて育てる子は長者の暮しといひまする、別れれば片親、何につけても不憫ふびんなはこの子とお思ひなさらぬか、ああはらはたが腐た人は子の可愛さも分りはすまい
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
五分と五分だ、ここまでは一切が五分で、一切が両人のすご六みたいなものよ、ほんとの知己に至るまでの闘いだった、としようではないか。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひんい変り者ばかりが集つてさかづきを前に据ゑながら原稿を書いたり、坐談をしたりすご六や骨牌かるたを静かにもてあそんだりする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
大俗の大雅にくらぶべきや否やは知らねど、我は憤慨のあまりに書を売り筆を折りて、大俗をもつて一生を送らんと思ひ定めたりし事あり、一転して再び大雅を修めんとしたる時に、産破れ、家すたれて、我が痩腕をもて活計の道に奔走するの止むを得ざるに至りし事もあり。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
双親ふたおやかへり来りてひざならべて人の家にらんは心も安からじとてうけがはず。
さて雪頽なだれ雪吹ふゞきならべて雪国の難義なんぎとす。
谷合いの畠にお長のおやと兄の常吉がいた。
千鳥 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
マガレルハ牛ノカシラトシ、ソウナルハ牛ノ脚トシ、横ナルハ牛ノクビトシ、転ズルハ牛ノ背トシ、ホウナルハ牛ノ腹トシ、立テルハ牛ノツノトシ、オウ(胸ノ綱)シュウ(尾ノ綱)備ワリ、軸、双、エン(ながえ)ヲ仰グ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
皇子尊が、女君の摂政としてあるのは異例で、君と女君と相タグひて在る場合が、普通である。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
なお、この短歌の、「人二人」云々につき、代匠記で遊仙窟ゆうせんくつの「天上無ナラビ人間ヨノナカニヒトリノミ」という句を引いていたが、この歌の作られた頃に、遊仙窟が渡来したか奈何どうかも定めがたいし、「人二人ありとし念はば」というようないい方は相聞心の発露としてそのころでも云い得たものであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ソノ杳カナ所 燃エ煌メク深淵フカミニ難破スル オレノモロ手。
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)