“廃”のいろいろな読み方と例文
旧字:廢
読み方割合
すた50.1%
や20.6%
よ19.8%
はい3.3%
す1.3%
やめ1.3%
よし1.0%
すたり0.5%
あ0.3%
あば0.3%
すさ0.3%
たお0.3%
つか0.3%
ひ0.3%
スタ0.3%
ヤ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
スリバチ山なんぞに登って大喜びするのは男が廃(すた)れるから、僕は黒百合平で高山植物を鑑賞したり、ヒュッテで弁当を食べたりした。
八ガ岳に追いかえされる (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
その後も松屋は年々これを繰り返し、バーゲン・セールは松屋の年中行事となっていたが、銀座進出と同時にこれを廃(や)めてしまった。
私などは中学を途中で廃(よ)して、二松学舎、成立学舎などに通い、それから予科に入ったのであるから、非常に迂路(まわりみち)をしたことになる。
私の経過した学生時代 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
是以(こゝをもつて)君を廃(はい)して親王を立、国柄(こくへい)を一人の手に握(にぎら)んとの密謀(みつぼう)あり 法皇(ほふわう)も是に応(おう)じ玉ふの風説(ふうせつ)ありと言(ことば)を巧(たくみ)に讒(ざん)しけり。時に 延喜帝御年十七なり。
間もなく廃(す)たれてしまって、今日このごろでは茶代廃止旅館などという看板を出しておく宿屋はほとんどなくなった。
「いっそ廃(やめ)にするか。うちにいて親父(おやじ)の古洋服でも着て太平楽を並べている方が好いかも知れない。ハハハハ」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
楼「花里のことでおねがいだと、花魁、それは廃(よし)てくんな、こんな強情ものに口をきいてやったッても心配の仕甲斐がないからね」
けれども、四五年後の今日に至って見ると、もう軍神広瀬中佐の名を口にするものも殆(ほと)んどなくなってしまった。英雄(ヒーロー)の流行(はやり)廃(すたり)はこれ程急劇なものである。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
三方にある廃(あ)れた庭には、夏草が繁って、家も勝手の方は古い板戸が破(こわ)れていたり、根太板(ねだいた)が凹(へこ)んでいたりした。
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
又其中(そのなか)の一人は同じ村外れの一軒の廃(あば)ら屋(や)から金色(きんいろ)の光りが輝き出(いで)て居(ゐ)るのを見て不思議に思つて覗(うかが)つて見ますと何様(どう)でせう
金銀の衣裳 (新字旧仮名) / 夢野久作(著)
そして軽い気持で、昨日から運びこんだまゝになつてゐる植木を植ゑるために、鍬(くは)とシャベルを裏の物置から引張りだして来た。木でも植ゑたら廃(すさ)んだ庭が、少しは生気づくだらうと思はれた。
花が咲く (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
と号令したが、同時に城中から射出した雨の如き乱箭(らんせん)も加わって、早くも廃(たお)れる部下は数知れない。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大阪からながれてきたチヨダ・ビルのダンサー達が廃(つか)れた皮膚をしてアスハルトの冷たい街路に踊る靴をすべらした。
女百貨店 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
花里さんの廃(ひ)くのは瀬川さんたア一緒にならないわ、あんなに血道をあげてる伊之さんてえ情人(ひと)があるんだから、海上さんは踏台にされるに違いないのよ
廃(スタ)れつる古書どもゝ動きいでゝ、御世あらためつ。時のゆければ
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
廃(ヤ)めば、天神地祇共に討(ツミ)し給へ