“屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
73.0%
おく11.3%
いへ5.7%
うち3.5%
をく2.6%
いえ2.2%
やね0.9%
オク0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先哲せんてついはく……君子くんしはあやふきにちかよらず、いや頬杖ほゝづゑむにかぎる。……かきはな、さみだれの、ふるのきにおとづれて……か。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かりに帝堯ていぎょうをして今日にあらしめなば、いかに素朴節倹なりといえども、段階に木石を用い、おくもまた瓦をもってくことならん。
教育の目的 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
蘭軒のいへの後には仮山つきやまがあつて草木が茂つてゐた。雉はをり/\そこへ来ることがあつたのを、猫が覗つてゐて捕へたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
うちなかで飼はれて居た獣は、ある時は少年時代の友達のやうに、ある時は極く無気味なものゝやうに、私の眼前めのまへをよく往つたり来たりした。
(新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この遷都せんとは、しかし、今日こんにち吾人ごじんかんがへるやうな手重ておもなものでなく、一をくだい慣習くわんしふによつて、轉轉てん/\近所きんじよへお引越ひきこしになつたのである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
そのうちに、深夜の静寂しじまを破って、馬のいななきが聞え、いえの後ろのほうで人の気はいや戸の音がする。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やねおほいにし、其家にしとみし、よさゝうにすれば、日中に斗だのばいだのといふ星を見て、大なる光は遮られ、小さなる光はあらはれ、然るべき人は世にかくれ、つまらぬ者は時めき、そして
震は亨る (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
後、コノ下総原ニ一ボウオクト田ヲ獲、年経ルママ思エドモ、山河ヲ隔テ、又消息ヲ絶ツノ今、カエッテ子ノサチニ如何アルベシナド思イ、イツシカ歳月ノ流レニマカセオワンヌ。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南波屋ナンバヤが南波、木津木津谷キヅタニになつたのは普通だが、摂津・丹波の山間十石から出て来て、屋号としたじゅっこくを名字にしてから、俄かに幾代か前に
三郷巷談 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)