“遷都”の読み方と例文
読み方割合
せんと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この遷都せんとは、しかし、今日こんにち吾人ごじんかんがへるやうな手重ておもなものでなく、一をくだい慣習くわんしふによつて、轉轉てん/\近所きんじよへお引越ひきこしになつたのである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
「あの家には、古来から名剣宝珠が多く伝わっているとは聞いたが、洛陽から遷都せんとして来た後も、まだこんな佳品があったのか」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
○二十余年前震災で東京が焼原になった時、誰が言出したのかしきり遷都せんとの説が伝えられた。これを聞いてわたくしは心ひそかによろこんでいた。
仮寐の夢 (新字新仮名) / 永井荷風(著)