“引越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっこ24.5%
ひきこ20.8%
ひつこ17.0%
ひきこし13.2%
ひつこし9.4%
ひっこし9.4%
ひツこ3.8%
ひっこす1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこへ引越ひっこされる、と聞きましたら、(引越すんじゃない、夜遁よにげだい。)と怒鳴ります仕誼しぎで、一向その行先も分りませんが。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大杉氏は是非ともどこかへ引越ひきこさなければならなかつた。さう思つた一刹那、この社会主義者は初めて大家の爺さんの約束に気がついた。
御尤ごもつともです……あんなに丹精たんせいをなさいましたから……でも、お引越ひつこしなすつたあとでは、水道すゐだうめたから、遣水やりみづれました。
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
この遷都せんとは、しかし、今日こんにち吾人ごじんかんがへるやうな手重ておもなものでなく、一をくだい慣習くわんしふによつて、轉轉てん/\近所きんじよへお引越ひきこしになつたのである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
えゝ、すつかり片付かたづけちまいました。其代り、うもほねが折れましたぜ。なにしろ、我々の引越ひつこしちがつて、大きな物が色々いろ/\あるんだから。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
うじゃ、立派りっぱなおみやであろうが……。これでそなたのようやかたまったわけじゃ。これからは引越ひっこしさわぎもないことになる……。』
で、其の話の進行中に由三は一家をひツさげて下谷の七軒町に引越ひツこした。そして綾さんの家との交通は、ふツつり絶えて了ツた。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
少し位の不便はあってもどうしても町中へ引越ひっこすわけにはいかない、なんかと思った。
千世子(二) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)