“御尤”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごもっと56.4%
ごもっとも25.8%
ごもつとも10.4%
ごもつと5.5%
こもっと1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だいたいあんまり本当のことを言われても挨拶あいさつのしようがないことと同じように、御尤ごもっともですという以外の幅も広さもないのである。
文章の一形式 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
ただその理窟を御尤ごもっともとも何ともいわず、「理窟いはるゝ」とだけいったところに、多少のおかしみを生じているような気がする。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
「御立腹の段は誠に御尤ごもつともで、わたくしに於ても一々御同感で御座りまする、が、だ何分にも篠田が青年等の中心になつて居りまするので」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
きびすかへしてツト馳出はせいづればおたかはしつて無言むごん引止ひきとむるおびはし振拂ふりはらへばとりすがりはなせばまとひつきよしさまおはらだちは御尤ごもつともなれども暫時しばし
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
御尤こもっともで。——もう一つ承ります。三杉様御次男との御縁組は変更は出来なかったのでございますか」