莊子が蝶の夢といふ世に義理や誠は邪魔くさし覺め際まではと引しむる利慾の心の秤には黄金といふ字に重りつきて増す寶なき子寶のうへも忘るゝ小利大損いまに初めぬ覆車のそしりも我が梶棒には心もつかず握つて放さぬ熊鷹主義に理窟はいつも筋違なる内神田連雀 …
| 著者 | 樋口一葉 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
| 初出 | 「改進新聞」1892(明治25)年3月31日~4月10日、4月12日、14日~17日 |
| 文字種別 | 旧字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約44分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約1時間13分(300文字/分) |