“訪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たず28.6%
28.6%
おとな13.9%
たづ7.8%
おとず5.0%
おとの3.6%
おと3.4%
おとづ3.0%
とぶら1.4%
とぶ0.7%
0.4%
とい0.4%
とは0.4%
とひ0.4%
とむら0.4%
0.4%
あが0.2%
0.2%
たずね0.2%
たづね0.2%
とふら0.2%
ともら0.2%
とわ0.2%
もう0.2%
オトナ0.2%
0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるごろからなかのいい三にんは、つれあって、ちの田川先生たがわせんせいをおたずねしたのであります。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
だが、これからもなお、水をい山をたずね、そして水も山も温かく私を抱擁してくれるであろうと思うだけが、せめて私の生へのきずなである。
利根川の鮎 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
だが、これからもなお、水をい山をたずね、そして水も山も温かく私を抱擁してくれるであろうと思うだけが、せめて私の生へのきずなである。
利根川の鮎 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
いざや奈良鎌倉日光に昔の工匠たくみが跡わんと少しばかりの道具を肩にし、草鞋わらじひもの結いなれで度々解くるを笑われながら
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「ご免」と小声でまずおとない、トントンと二つばかり戸を打った。と、何んたることであろう! その戸がまたも内側へ開き、闇の廊下が現われた。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そういう彼も旅で集めた書物はいろいろあって、その中の不用なものを売り払いたいと思い立ち、午後から薬研堀をおとなうつもりで多吉の家を出た。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
のちに——丸山まるやま福山町ふくやまちやうに、はじめて一葉女史いちえふぢよしたづねたかへぎはに、えりつき
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
三遍目さんべんめには、平岡の社へ出た留守をたづねた。其時は用事も何もなかつた。約三十分許り椽へこしけてはなした。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ある敦子あつこさまがわたくしもとおとずれましたので、わたくしからいろいろいきかせてあげたことがございました。
とわめきながら、四辺あたりあるきまわりました。そして、しまいには一けんけん、よそのうちおとずれて、
少年の日の悲哀 (新字新仮名) / 小川未明(著)
芳子が父母に許可ゆるしを得て、父にれられて、時雄の門をおとのうたのは翌年の二月で、丁度時雄の三番目の男の児の生れた七夜の日であった。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
岡山は備州びしゅうの都、池田氏の城下町で、黒い烏城うじょうの姿と、緑の後楽園こうらくえんとは、おとのう者にとって忘れ得ない景色であります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
しかるに今日こんにちまで幾度いくたび各國市府かくこくしふ日本公使館につぽんこうしくわん領事館りやうじくわんおとづれたが
向うの村のこずえに先ずおとずれて、丘の櫟林、谷の尾花が末、さては己が庭の松と、次第に吹いて来る秋風を指点してんするに好い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
判事はあの欝陶うつたうしい部屋で、あの気色きしよく悪い人間の死をおとづれることを避ける為には、少くない金をもをしまなかつた。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
貫一も彼のあるじもこの家に公然の出入でいりはばかる身なれば、玄関わきなる格子口こうしぐちよりおとづるるを常とせり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
水源に近いところに湯西川温泉という岩風呂の景勝までは、よく人のいくところだが、それより一里奥の高手と呼ぶ平家の落ち武者が営んだ部落へは、とぶらう人が少ない。
香熊 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
さらばおん身は何故に、世擧よこぞりて我を譽め我にへつらふ時我を棄てゝ去り、今ことさらに我が世に棄てられたる殘躯ざんくの色も香もなきをとぶらひ給ふぞ。
二三日の間は大臣をも、たびの疲れやおはさんとてあへとぶらはず、家にのみ籠りをりしが、或る日の夕暮使して招かれぬ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
さすがにかひと申すだけの事はありて、中々難渋な山道に候へども一同皆々元気にて、名所古蹟などをとぶらひつつ物見遊山ものみゆさんのやうな心持にて旅をつづけ居り候、また人事にも面白き事多く
その報告の届いたのん今朝けさのことで、そいでも夫はまだ半信半疑でしたさかい、自分で様子見て来てやろ思てさっき不意に笠屋町ンねてやったいうのんです。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
昨日ずねて来た時もオド/\した斯老人の容子は余のむねいたましめた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
隣ずからの寒暄かんけんの挨拶が喰付きで、親々が心安く成るにつれ娘同志も親しくなり、毎日のようにといとわれつした。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
わが発句の口吟こうぎん、もとより集にあむべき心とてもなかりしかば、書きもとどめず、年とともに大方おおかたは忘れはてしに、おりおり人のとい来りて、わがいなむをも聴かず
自選 荷風百句 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
数日前すじつぜんより鰐淵わにぶちが家は燈点あかしともる頃を期して、何処いづこより来るとも知らぬ一人の老女ろうによとはるるが例となりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
巌谷いはやからうはさの有つたその人で、はじめて社にとはれた時は紺羅紗こんらしや古羽織ふるばおり托鉢僧たくはつそうのやうな大笠おほがさかぶつて
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
七草考なゝくさかう都鳥考みやこどりかうのと人に作らせて、我名わがなにて出版せしゆゑ、知らぬものは真の文雅ぶんがとおもひ、とひよるさへも多ければ
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
はなしたふむつゆのあしたならぶるつばさ胡蝶こてふうらやましく用事ようじにかこつけて折々をり/\とひおとづれに餘所よそながらはなおもてわがものながらゆるされぬ一重垣ひとへがきにしみ/″\とはもの言交いひかはすひまもなく兎角とかくうらめしき月日つきひなり隙行ひまゆこまかたちもあらば手綱たづなむちげていそがさばやとまでおもわたりぬ、されどもてん美人びじんんで美人びじんめぐまずおほくは良配りやうはいざらしむとかいへり、彌生やよひはなかぜかならずさそひ十五夜じふごやつきくもかゝらぬはまことにまれなり
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
鴻儒かうじゆきこえ高きらい先生(名襄、字子成、山陽と号、通称頼徳太郎)へもとむらひ、坐談ざだん化石の事におよび
鴻儒かうじゆきこえ高きらい先生(名襄、字子成、山陽と号、通称頼徳太郎)へもとむらひ、坐談ざだん化石の事におよび
『発つ四五日前にも、』と信吾は言葉を次いだ。『突然つて来て大分夜更まで遊んで行つた。今度の問題に就いちや別段話もなかつたが、(俺もモウ二十七ですからねえ。)なんて言つてゐたつけ。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
つ四五日前にも、』と信吾は言葉を次いだ。『突然つて來て大分夜更よふけまで遊んで行つた。今度の問題に就いちや別段話もなかつたが、(俺も二十七ですからねえ。)なんて言つてゐたつけ。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
『きょうは、その儀であがったのじゃ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
月と日と星がその上に
傾ける殿堂 (新字旧仮名) / 上里春生(著)
「これはこれは片里どの、折よいおたずねをうけて、わしも大変うれしいのじゃ。この程久しくうちたえておったので、こなたからお訪ねしようとしていた折柄——まず、それへ」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
わすれもしません、ぼく病氣びやうき學校がくかうやすんでると、先生せんせいたづね
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
さきの山東庵には交情まじはりあつくなりてしば/\とふらひしに、京山翁当時そのころはいまだ若年なりしが、ある時雪のはなしにつけて京山翁いへらく
また諸所しよしよ修道院しうだうゐんともらつて、もはや此世このよない会友くわいいうためいのり
隣ずからの寒暄かんけんの挨拶が喰付きで、親々が心安く成るにつれ娘同志も親しくなり、毎日のようにといとわれつした。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
太宰府だざいふもうでし人帰りきての話に、かの女乞食にたるが襤褸ぼろ着し、力士すもうとりに伴いて鳥居のわきに袖乞そでごいするを見しという。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
——ウマノ刻ニ、アルジノ親シキ者、イノコノ肉卜酒トヲタズサエテ、オトナイ来ラン、ソノ人、東ヨリ来テ、コノ家ニ、悲シミヲモタラス。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さすれば、あの日清戦争時期は、貸し本などを耽読せられた時代で、さう言へばその頃なら、まだ私装本を頭より高く、恰も見越し入道を背負うたやうな恰好で、雑書読みの居るウチを何日目かにひ寄つた時代であつたことだ。
鏡花との一夕 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)