“訪(や)” の例文
だが、最初に、密使としてここへ訪れた多田蔵人(ただのくろうど)は、洛中の騒擾にまぎれて、あれからも、しきりと一人でこっそりと訪(や)ってきた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『突然訪(や)つて来て大分夜更まで遊んで行つた。今度の問題に就いちや別段話もなかつたが、(俺もモウ二十七ですからねえ。)なんて言つてゐたつけ。』
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『發(た)つ四五日前にも、』と信吾は言葉を次いだ。『突然訪(や)つて來て大分夜更(よふけ)まで遊んで行つた。今度の問題に就いちや別段話もなかつたが、(俺も二十七ですからねえ。)なんて言つてゐたつけ。』
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)