“上諏訪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かみすわ70.0%
かみすは30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふもとか、上諏訪かみすわのあたりに足をとめて、城太郎の姿を探し、お通の消息を知らねばならぬと思うのであったが、なんとなく気が冴えない。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信濃国しなののくにでは、上諏訪かみすわから和田峠を越えて、上田の善光寺に参った。越後国えちごのくにでは、高田を三日、今町を二日、柏崎かしわざき、長岡を一日、三条、新潟を四日で廻った。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その夜十一時幾分かの上諏訪かみすは発の汽車で、中村憲吉君は摂津に向ひ、僕等は東京に立つた。平福百穂、岩波茂雄、土屋文明、高田浪吉の諸君同道である。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
上諏訪かみすはかれ下車げしやしたときまで、べつ何事なにごともなく、くさにもにもらず、さけのみとえて、はなさきあかいのが、のまゝかきにもらないのをむしあやしむ。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)