“下諏訪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しもすわ75.0%
しもすは25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同行三人のものは、塩尻しおじり下諏訪しもすわから和田峠を越え、千曲川ちくまがわを渡って、木曾街道と善光寺道との交叉点こうさてんにあたるその高原地の上へ出た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
すでに甲府出征中、下諏訪しもすわの陣所で、主人の光秀が、衆人のなかで耐えがたいはずかしめにったということは、家中全般、隠れもなく知ることであった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朝早く新宿から出発して下諏訪しもすはでも上諏訪かみすはでもいゝ、兎に角その日に霧ヶ峰へついて了へば、たとひそこに一泊したにしても、翌日の午前中は秋晴れの山といふ訳にはいかないにしても
霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
下諏訪しもすはると、七八にん田螺たにしきさうな、しか娑婆氣しやばつけ商人風あきんどふうのがひからして、ばら/\とはひつてた。なか一人ひとり、あの、をんな二人ふたりところへ、ましてこしけたをとこがあつた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)