“下司”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げす94.6%
ゲス1.8%
げし1.8%
したづかさ0.9%
しもづかさ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少し下司げすなところはあったが、お客にはしきりに受けていた。馬道の話し口が下司になるたび聴いていて圓生は烈しく眉をしかめた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
清徳トイウヒジリアリケリ、多食ノ人ナリ、四条ノ北ナル小路ニ、シ散ラシケレバ、下司ゲスナドモキタナガリ、尿イバリ小路トツケタリケルヲ——
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
命をうけた播磨国の住人、福井ふくいしょう下司げし次郎大夫友方、楯を割るとこれに火をつけ松明たいまつとして付近の住家に火を放った。
父君の前をもよきにいひなし給へといふ。太郎まゆひそめて、あやし、此の国のかみ下司したづかさあがた何某なにがしと云ふ人を聞かず。我が家一六〇保正をさなればさる人のなくなり給ひしを聞えぬ事あらじを。
真女児はじぶんはこの国の受領の下司しもづかさあがた何某なにがしが妻であったが、この春夫が歿くなったので、力と頼むものもない。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)