“げし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夏至38.1%
御寝33.3%
下司9.5%
御寢9.5%
解死4.8%
罌粟4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ場所へ射す時は、夏至げし冬至とうじの外は、一年に二度しかない。太陽が赤道へ近づくとき、赤道を離れる時、その往復に一度ずつ。ね、分り切ったことだ
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
折角お帰り遊ばしてもわたくしが参って居りますから又すぐほかへ入らっしゃるのはわたくしがお邪魔になって…それでお腹立なれば、明朝帰りますから御勘弁遊ばして、何卒どうぞ御寝げしなって
平家の勢の中に播磨はりま国の住人福井庄の下司げし、次郎太夫友方ともかたと云ふ者、たて続松たいまつにして、在家に火をぞ懸けたりける。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
「もうそんなになりますかね。お主婦さん、あなたはいゝ加減で御寢げしなる仕度をして下さいな。あとは私が見ますから。」
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
大井河原に於て殺害せつがい致したる段相違なき趣き白状はくじやうに及ぶ同日口書こうしよ爪印相濟あひすみたる上は近々きん/\所刑しおき仰付らるゝ惣内夫婦の解死げし人は取てつかはすぞ然樣に相心得よと然もたりがほに申ける九郎兵衞夫婦は有難き旨を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今更人殺は汝なりと名乘出る事狂氣きやうきでも致したか然なくば最初さいしよ九助入牢じゆらう中のせつ何故なぜ名乘て出ぬ此奴察する處人殺はおのれなりと忠義めかして名乘出るならば九助めは助る事も有うかなどとの奸計ならん早々村役人共引立よといふに三五郎は又否決して立ますまい私しも解死げし人に成事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
波のように高低を描いていく平原のその堤の上にいちめん真紅のひな罌粟げしが連続している。
罌粟の中 (新字新仮名) / 横光利一(著)