“入牢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅろう63.8%
にゅうろう20.7%
じゆらう3.4%
にふらう3.4%
じゅうろう3.4%
じゆろう3.4%
はい1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その代り、みなもその覚悟してな、入牢じゅろうの腹を決めて下されな。わしも、ことによっては、磔にでもなんでもなる覚悟をするけにな。
義民甚兵衛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
人を騒がした罪は憎しとするも、根がかたき討ちにその動機を発していましたものでしたから、四日の入牢にゅうろうだけで軽く放免になりました。
かけられ越前守殿の白洲しらす呼込よびこみと成しかば久八有し次第を逐一に申立し時既に其場所よりも横死わうし人のとゞけ出けるにより先久八は入牢じゆらう申付られ檢死けんし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
上田と四郎左衛門とが捕へられた後に、備前で勇戦隊を編成した松本箕之介みのすけ入牢にふらうし、これにあづかつた家老戸倉左膳の臣斎藤直彦も取調を受けた。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
長崎奉行竹中采女うねめの馬廻り役に入込んで、自由に役所牢屋に出入することができ、大村に入牢じゅうろうしてゐたアゴスチノ会のグチエレス神父と連絡して、給金をさいて給養し、通信を運んだ。
町内あづけとでも來ればめたものだが、吟味中は一先づ入牢じゆろうといふことになるかも知れないな。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
「ここの子息むすこさんはどうしたい。まだ入牢はいっているのかい。」
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)