“にゅうろう”の漢字の書き方と例文
語句割合
入牢100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまの無礼の雑言ぞうごんだけでも充分に、免職、入牢にゅうろうの罪にあたいします。けがらわしい下賤げせんの臆測は、わしの最も憎むところのものだ。ポローニヤス、建設は永く、崩壊は一瞬だね。
新ハムレット (新字新仮名) / 太宰治(著)
平野町の里方は有福ゆうふくなので、おばあ様のおみやげはいつも孫たちに満足を与えていた。それが一昨年太郎兵衛の入牢にゅうろうしてからは、とかく孫たちに失望を起こさせるようになった。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「業態にも不審があるうえに、かような根もなき訴えをするとは不届き極まる仕方だ、重罪をも申付けるべきところ、上のお慈悲によって、主従四名に三十日の入牢にゅうろうを申し渡す、立て」
改訂御定法 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)