“価”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方(ふりがな)割合
あたい54.6%
24.7%
あたひ13.2%
あたえ1.7%
あた1.1%
あし0.6%
あたへ0.6%
あたゑ0.6%
ねうち0.6%
ねだん0.6%
(他:3)1.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“価”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.5%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行1.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
利をつけて返すくらいさほど困難なことでもなし、またそのくらいなあたいで婿に買占められるような、僕の梓君じゃあない。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
代助は平生へいぜいから物質的状況に重きを置くの結果、ただ貧苦が愛人の満足にあたいしないと云う事だけを知っていた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とにかく、多少のうちがありそうな物はすべて一包みにして、僕はやとい車に乗った。質屋をさして車を駆けらしたのである。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
かれは掲示を出して、材木や石材などを買入れることから、人夫を使うことをふれさせ、何によらず高いを払うことにしました。
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)
あたひやすくしてさかん売出うりだして見やうとふので、今度こんどは四六ばい大形おほがたにして
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
売り立ての古玩はあたひ高うして落札することあたはずといへども、古玩を愛するわが生の豪奢がうしやなるを誇るものなり。
わが家の古玩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
パッとしたお召の単衣ひとえ黒繻子くろじゅすの丸帯、左右の指に宝石たま入りの金環あたえ高かるべきをさしたり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
これ英国より取寄せられたる瓦斯がすストーブにて高さ四尺長さ五尺幅弐尺あり、このあたえ弐百五十円なりという。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
今の人類は国家を形作っているがために、高きあたいを払って武装的平和を維持せなくてはよくない事になっている。
余が平和主義の立脚点 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
だまれ! ポローニヤス、気が狂ったか。誰に向って言っているのだ。娘の失態から、もはや、破れかぶれになっているものと見える。いまの無礼の雑言ぞうごんだけでも充分に、免職、入牢にゅうろうの罪にあたいします。けがらわしい下賤げせんの臆測は、わしの最も憎むところのものだ。
新ハムレット (新字新仮名) / 太宰治(著)
「あら、小さいんで極りの悪い事ね……おあしが高いもんですから、賤の女でござんすわいな。ほほほほほ。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とうからあたへつ者であつたのは奈何どうです、さうふ物を書いたから
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
可愛かわいや雪はづかしきはだに紫の生々しくなりぬ、手桶をも其処そこ投出なげいだして一つは満足成しが一つは底ぬけに成りけり、此桶これあたゑなにほどか知らねど
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これを読まばこの筋の評するねうちなきこと自らあきらかならん。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
一 買物は前以てねだんを聞き現金たるべし一厘にてもむだにならぬ様にすべし
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
かまなにかはみなおれが買つたんだ、しか貴様きさま見込みこみくらゐものがあるぢやらう
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
マトイアテルヨリハ、ワガ思念開陳シネンカイチン体系タイケイスジミチチテリ、アラワナル矛盾ムジュンモナシ、一応イチオウ首肯シュコウアタイスレバ、我事ワガコトオワレリ、白扇ハクセンサットヒライテ、スネノハラウ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
菟楯(イ)・宇多手(ロ)・得田(ハ)・得田(ニ)・宇多弖(ホ)とあつて、ウタヽと訓まぬ方が正しい。
言語の用語例の推移 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)