“幅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はば42.0%
ふく22.4%
はゞ20.7%
ぷく13.8%
はヾ0.6%
ひろ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし金以外の領分において彼らははばを利かし得る人間ではない、金以外の標準をもって社会上の地位を得る人の仲間入は出来ない。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四月の十四日——父の命日には、年々床の間に父の名の入つた石摺いしずりの大きなふくをかけて、机の上に位牌と御膳おぜんを据ゑて、お祭をした。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
そこへると最早もはや寒帶林かんたいりんをはりにちかづいたことがわかります。すなはち落葉松林からまつばやしはゞはごくせまくなつてをり、ちひさくなつてゐます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
めてそんなものが一ぷくでもあつたらとおもつた。けれどもそれ自分じぶん呼吸こきふする空氣くうきとゞくうちには、ちてゐないものとあきらめてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
格式は一等本座いつとうほんざと云ふので法類仲間はふるゐなかまはヾく方だが、交際つきあひや何かに入費いりめの掛る割に寺の収入しうにふと云ふのは錏一文びたいちもん無かつた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
ホイットマンが驚くべきひろさと深さとで歌ったあの‘Open Road’である。路地ではない。あの都に入る誰でもが踏むべき大通りである。かつて民藝はかかる公道を歩いたではないか。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)