“収入”のいろいろな読み方と例文
旧字:收入
読み方割合
みいり75.9%
しゅうにゅう8.6%
みい5.2%
しうにふ3.4%
あたり1.7%
とりくち1.7%
はい1.7%
インカム1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようやく収入みいりがよくなってきた。小遣いも豊富に遣えれば、それでもなおかつ翌月へのこるまとまったものがあるようになってきた。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
道みちの町や村でも、日和ひよりのつごうさえよければ、ちょっとした興行こうぎょうをやって、いくらかでも収入しゅうにゅうをかき集めて、出発するようにした。
収入みいりの金は一銭も手をつけず、そっくりそのまま他吉に渡していたが、他吉は黙って受けとり、腹巻きに入れてしまうと、そのうちの一銭、二銭を
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
代金だいきんだれがきめたものか、いづこも宿賃やどちん二三百円びやくゑんのぞいて、をんな収入しうにふきやく一人ひとりにつき普通ふつうは三百円びやくゑんから五百円ひやくゑん、一ぱく千円せんゑん以上いじやうだとふ。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
収入あたりの勘定だろうね、まア繁昌で結構だ」
こちゃ登り詰めたるやまけの「ま」がければ残るところの「やけ」となるは自然の理なり俊雄は秋子に砂浴びせられたる一旦の拍子ぬけその砂はらに入ってたちまちやけの虫と化し前年より父が預かる株式会社に通い給金なり余禄よろくなりなかなかの収入とりくちありしもことごとくこのあたりのみぞ放棄うっちゃ経綸けいりんと申すが多寡が糸扁いとへんいずれ天下てんが
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
母の名でいささか収入はいって来る金があって、一日も早く隠居してそれで居食いしたいと何時も言い暮らしていたけれど、やっと一人口を糊するに足るもの
消えた花婿 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
「いや、然ういう料簡りょうけんじゃ駄目だよ。会社員てものは兎に角収入インカム以内でやって行かないと上の信用がつかない」
負けない男 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)