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しうにふ
それでもそれ
丈の
收入の
外に
食料の
減ずることが
貧乏な
世帶には
非常な
影響なのである。それが
稻の
穗首の
垂れる
頃からお
品は
思案の
首を
傾げるやうになつた。
それよ
今宵よりは
一時づゝの
仕事を
延ばして
此子が
爲の
收入を
多くせんと
仰せられしなりき、
火氣の
滿たる
室にて
頸やいたからん、
振あぐる
槌に
手首や
痛からん。
代金は
誰がきめたものか、いづこも
宿賃二三
百円を
除いて、
女の
収入は
客一人につき
普通は三
百円から五
百円、一
泊は
千円以上だと
云ふ。
格式は
一等本座と云ふので
法類仲間で
幅の
利く方だが、
交際や何かに
入費の掛る割に寺の
収入と云ふのは
錏一文無かつた。