“丈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけ40.2%
19.6%
だけ17.2%
せい8.3%
じょう6.0%
3.5%
ぢやう2.3%
1.5%
ぜい0.4%
タケ0.4%
じよう0.3%
じやう0.1%
ぢよう0.1%
ほど0.1%
セイ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月の光りは、圃に植えられている、繁った、たけの低い野菜の葉の上に流れて、お繁さんの屋根が、灰色にぼうとなって浮き出ていた。
夜の喜び (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただパインアップルけはよく好まれ、病気になられてからは、枇杷びわだの何だのの缶詰を召上られたが、平生は概して上らなかった。
解説 趣味を通じての先生 (新字新仮名) / 額田六福(著)
私はたゞめそ/\悲しむだけです。私は自分自身を制御するだけの力さへ与へられてゐません。私は長く生存すべき体ぢやないのです。
遺書の一部より (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
高さこそは私のせいより少し低い位でしたが、三人すわつて遊ぶにはもつてこいといふ加減で、下にぢいやに頼んで枯草かれくさを敷いてらひ
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
見究みきわめようとしているのであったが、いくじょうとも知れないほど深く湛えた蒼黒い水は、頼正の眼をさえぎって水底を奥の方へ隠している。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
だが、山よ、出来得べくはなるけ育てて呉れ。翁はこどもを山の方に捧げ、ひょこひょこひょこと三つお叩頭じぎをして、置いて帰った。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
祖母おばあさんはれい玄關げんくわんわきにあるはた腰掛こしかけまして、羽織はおりにするぢやう反物たんものと、子供こどもらしい帶地おびぢとを根氣こんきつてれました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
にごれるみづいろへて極彩色ごくさいしき金屏風きんびやうぶわたるがごとく、秋草模樣あきくさもやうつゆそでは、たか紫苑しをんこずゑりて、おどろてふとともにたゞよへり。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
中肉中ぜいで色白く、眉目清秀で四十一、二、頬にも鼻下にも髯のない、一個瀟洒しょうしゃたる人物が、黒紋付きの羽織を着、白縞の袴を裾長に穿き、悠然とそこに立っていた。千葉周作成政であった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
三、タケが二尺グライノ花瓶カビン、口ニ拇指オヤユビヲ置キテ指ヲ中ニサシ入レテ花瓶ノ内側ヲサグリ、中指ガアタルトコロニ、チイサク5098ト墨書ボクショシアリ。
せうは四五しやくよりだいは二三じようぐらいの數※すうまん沙魚ふかが、ぐんをなしてわが端艇たんてい周圍まわり押寄おしよせてたのである。
爪長つめながく、おほきさは七しやく乃至ないしじやう二三じやくぐらいの巨鳥きよてうが、天日てんじつくらくなるまでおびたゞしくぐんをなして、輕氣球けいきゝゆう目懸めがけて、おそつてたのである。
あれもぱりいたづらもの烟管きせるいてたちあがる、女猫めねこよびにと雪灯ぼんぼりうつ平常着ふだんぎの八ぢよう書生羽織しよせいばをりしどけなくひきかけて、腰引こしひきゆへる縮緬ちりめんの、淺黄あさぎはことにうつくしくえぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いま芥川龍之介集を読んでいる、矢張り胸に来るものは考証物よりも現代物である。「鼻」「羅生門」「芋粥」などよりも、一短篇「蜜柑」の方がどれほど貴いかしれない。
普段体操の場合セイの順は一番のビリだつた、処が晴れの日には俺は先頭に立つて威風堂々とラツパを吹いた、ラツパ卒は皆な大きな奴ばかしで俺が入ると具合が悪かつたが
(新字旧仮名) / 牧野信一(著)