“脊丈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せたけ73.7%
せい15.8%
せた5.3%
せだけ5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな顔に大きな目鼻がついて、頬のあたりに太いしわが刻まれていた。俗にいう一寸法師だった。大人の癖に子供の脊丈せたけしかなかった。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
脊丈せいず四尺ぐらいで、腰に兎の皮をまとっている他は、全身赤裸々あかはだかである。さめのように硬い皮膚の色は一体に赭土色あかつちいろで、薄い毛に覆われていた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
延び延びて、私の脊丈せたけほどに延びたが、いっこうにまだ花が出そうにも見えない。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その巌から人の脊丈せだけを三ついだ位離れた海の中に、満潮みちしおの時には隠れて、干潮ひしおの時に黒犬の頭のような頭だけだすはえがあるが、そこにきれい女子おなごが、雪のような白い胸を出しているじゃないか
宇賀長者物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)