“せたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
背丈77.9%
脊丈16.3%
背長3.5%
背材1.2%
身長1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子供らは古い時計のかかった茶の間に集まって、そこにある柱のそばへ各自の背丈せたけを比べに行った。次郎のせいの高くなったのにも驚く。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
なみの大きさの、しかも、すらりとした脊丈せたけになって、しょんぼりした肩の処へ、こう、おとがいをつけて、じっと客人の方を見向いた、その美しさ!
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
といふのは、彼女の言ひ草では、一方からは背長せたけの小柄な人が、他方からは大柄な人が乗るのに都合が好いといふのであつた。
背材せたけはそうたかくはございませぬが、総体そうたい地色ぢいろしろで、それに所々ところどころくろ斑点まだらまじったうつくしい毛並けなみ今更いまさら自慢じまんするではございませぬが、まった素晴すばらしいもので、わたくしがそれにって外出そとでをしたときには
三国屋さんごくやの亭主といふのは、長らく役場の使丁こづかひをした男で、身長せたけが五尺に一寸も足らぬ不具者かたはもの、齢は四十を越してゐるが、髯一本あるでなし、額の小皺を見なければ、まだホンの小若者としか見えない。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)