“身長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せい40.6%
みのたけ21.9%
たけ16.7%
みたけ7.3%
なり6.3%
せ2.1%
ぜい2.1%
しんちよう1.0%
せたけ1.0%
みのた1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、狼狽して、紙帳の向こう側の隅へ、飛ぶように身を引き、そこへ、固くなって坐った若い、身長(せい)の高い、総髪の武士を認めた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
初め山道は麓の村落で嚇(おどか)された程急ではないが、漸く樵夫(きこり)の通う位の細道で、両側から身長(みのたけ)よりも高き雑草で蔽(おお)われている処もある。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
身長(たけ)が非常に高かった。五尺七、八寸はあるらしい。肉付きもよく肥えてもいた。皮膚の色は銅色(あかがねいろ)でそれがいかにも健康らしかった。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
身長(みたけ)高く肉附きよく、腰もピーンと延びている。永らく欧羅巴(ヨーロッパ)に住んでいたが、最近帰朝した日本人——と云ったような俤(おもかげ)がある。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「まあ、どうかしませう。——身長(なり)ばかり大きくつて馬鹿だから実に弱る。あれで団子坂の菊人形が見たいから、連れて行(い)けなんて云ふんだから」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すなわち頭髪(かみ)は肩まで生い身長(せ)の長きこと二丈(じょう)余り、足は板敷を踏みながら首は天井の上まで懸かり、尚その低きを憤(いきどお)るが如く大眼活(かっ)と見開いて下界を爛々(らんらん)と睨(にら)んでいる。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
父の仕込んだ狂言の振りが、自然と姿に滲み込んでいて、中肉中身長(ぜい)の調った身体は、起居動作とも優雅である。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この石室(せきしつ)の入(い)り口(ぐち)は一體(いつたい)に低(ひく)く狹(せま)くて、大人(おとな)が體(からだ)をかゞめてはひらねばならぬくらゐですが、内部(ないぶ)は廣(ひろ)くて天井(てんじよう)は人間(にんげん)の身長(しんちよう)よりも高(たか)いのが普通(ふつう)で、中(なか)には身長(しんちよう)の二倍(にばい)ぐらゐのものもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
三国屋(さんごくや)の亭主といふのは、長らく役場の使丁(こづかひ)をした男で、身長(せたけ)が五尺に一寸も足らぬ不具者(かたはもの)、齢は四十を越してゐるが、髯一本あるでなし、額の小皺を見なければ、まだホンの小若者としか見えない。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
良人の武大(ぶだ)ときては、背も五尺たらずのちんちくりんでおまけに猪首(いくび)で薄野呂(うすのろ)で、清河県(せいかけん)でも一番の醜男(ぶおとこ)と笑われていたのに、武松の身長(みのた)け隆々たる筋骨は、男の中の男にも見える。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)