“みのたけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
身長60.0%
身丈31.4%
身材5.7%
身幹2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すがたは、坐していても、身長みのたけことにすぐれて見え、身には水色の鶴氅かくしょうを着、頭には綸巾りんきんをいただき、その面は玉瑛ぎょくえいのようだった。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近くへ呼び寄せて、「立って御覧」と言うと、素直にすぐ立って見せたが、身丈みのたけは四尺位で、いかにも姿のよい子で、顔なども本当に可哀らしかった。
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
焦茶地の縞羅紗しまらしや二重外套にじゆうまわしいつの冬が不用をや譲られけん、尋常なみなみよりは寸のつまりたるを、身材みのたけの人より豊なるにまとひたれば、例の袴は風にや吹断ふきちぎれんとあやふくもひらめきつつ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
こゝには數人の少女をとめあり。中なる一人の姿かほばせは宛然たるアヌンチヤタなるが、只だ身幹みのたけ高く稍〻肥えたるを異なりとす。
導者は灰の丘を左にして進まんとす。忽ち見る。我等の往手に火の海の横れるありて、身幹みのたけ數丈なる怪しき人影のその前にゆらめくを。これ我等に前だてる旅客の一群なり。