金色夜叉こんじきやしゃ
未だ宵ながら松立てる門は一様に鎖籠めて、真直に長く東より西に横はれる大道は掃きたるやうに物の影を留めず、いと寂くも往来の絶えたるに、例ならず繁き車輪の輾は、或は忙かりし、或は飲過ぎし年賀の帰来なるべく …
作品に特徴的な語句
夜叉やしや 無下むげ 足駄あしだ 長火鉢ながひばち 面長おもなが 輿入こしいれ 離室はなれむろ 気儘きまま 浅黄あさぎ そそ あと 不機嫌ふきげん 唐桟とうざん 木蔭こかげ 御褒美ごほうび ひよ 一期いちご 諸共もろとも 布子ぬのこ 脚下あしもと 雇人やとひにん 亢奮こうふん 足蹴あしげ 午過ひるすぎ 烏滸をこ しば 音沙汰おとさた 馴々なれなれ まこと 律義りちぎ 惜気をしげ 母家もや 沙漠さばく いた 目貫めぬき 芝生しばふ 本意ほい 薄縁うすべり 混沌こんとん 為方しかた 訊問じんもん 掻巻かいまき 浮世うきよ 生木なまき 立竦たちすく 臆測おしあて 見覚みおぼえ 不束ふつつか 人非人にんぴにん 冷汗ひやあせ 捗取はかど 護謨ゴム 半襟はんえり 失踪しつそう たに すし 先途せんど 淋漓だらだら 淙々そうそう 貪欲どんよく 見栄みばえ 危惧きぐ 繰返くりかへ 三度みたび 分限ぶげん 致方いたしかた 渾身こんしん 冬籠ふゆごもり 半年はんとし 子細しさい 山麓さんろく 矢立やたて 夢寐むび 馬士まご 駒下駄こまげた 不躾ぶしつけ 蒲鉾かまぼこ 目深まぶか 一筋ひとすぢ 可懐なつかし 退治たいじ 端書はがき 言下ごんか 貴君あなた 五位鷺ごいさぎ 小唄こうた 相容あひい 窓際まどぎは 山車だし 年寄としより 向島むこうじま 本文ほんもん 昏々うとうと 御挨拶ごあいさつ 猿臂えんぴ 生捕いけどり 一叢ひとむら 仮初かりそめ 家作かさく