“止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
29.5%
18.7%
18.3%
とど15.2%
とま3.3%
とゞ3.2%
3.1%
とどま3.0%
とゞま0.7%
とめ0.6%
どま0.6%
やめ0.5%
やむ0.4%
よし0.4%
やま0.3%
ただ0.2%
やみ0.2%
どめ0.2%
0.2%
とむ0.1%
トマ0.1%
0.1%
やす0.1%
やん0.1%
とヾ0.0%
0.0%
0.0%
とと0.0%
とどむる0.0%
とどめ0.0%
とまり0.0%
とん0.0%
どまり0.0%
よそ0.0%
よど0.0%
トド0.0%
ヤメ0.0%
0.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「船中」と「同窓」は中途で厭になつてめたのを後に加筆稿了し「楡の樹蔭」はその頃の日記の中から拾ひ集めた彼地の夏の小景を
小学校のほうはおしになって、いまは、あちこちの、家庭教師をしながら、のんきに暮していらっしゃるというお話でありました。
千代女 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ニールスはあわててめようとして、かえって、じぶんもガチョウのせなかにのったまま、空の旅に出ることになってしまいました。
肥後の加藤清正にとどめをさし、西国、北国の大名総計六百三十八万七千四百五十八石三斗の力が傾注されているこの尾張名古屋の城。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
『それからのちは』と帽子屋ばうしやかなしげな調子てうしで、『わたしふことをかなくなつてしまつて!まァ、何時いつでも六のところにとまつてゐる』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
磐梯山破裂ばんだいざんはれつあとにはおほきな蒸氣孔じようきこうのこし、火山作用かざんさよういまもなほさかんであるが、眉山まゆやま場合ばあひにはごう右樣みぎよう痕跡こんせきとゞめなかつたのである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
せいちゃん、あのおにわいているあかはなはなんだかっている?」と、一人ひとりが、まって垣根かきねあいだからのぞこうとしたのでした。
子供どうし (新字新仮名) / 小川未明(著)
すでに、お館のなおこの辺に踏みとどまっておわすとは知らず、犀川を越えて、遠くうしろに退きとっている部隊もあるかと存ぜられます
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余が箱根の月大磯の波よりも、銀座の夕暮吉原の夜半やはんを愛して避暑の時節にもひとり東京の家にとゞまり居たる事は君のく知らるゝ処に候。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
徳蔵おじがこんなうわさをするのをききでもしようもんなら、いつもしかとめるので、僕なんかはきいても聞流しにしちまって人に話した事もありません。
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
おつたはやゝ褐色ちやいろめた毛繻子けじゆす洋傘かうもりかたけたまゝ其處そこらにこぼれた蕎麥そば種子まぬやう注意ちういしつゝ勘次かんじ横手よこてどまつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
つとめたるも先例せんれいなければ此時忠相ぬしは町奉行をやめられてさらに寺社奉行に任ぜられしなど未だためしなき美目びもくほどこ士庶ししよ人をして其徳を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さらに聞き入ず否々和主達おまへたちが殺したりと云には非ず御知らせ有しは少しの災難さいなん手續てつゞきなればやむを得ず夫ともたつて止まるをいなとならばなは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
行末が案じられる、盆画なんぞよしにして手習をしてくれと、そこで発心をなすったんだが、なあにもう叩き止めッちまうがうごす。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
聞てさてこそ只今申通り我々を召捕了簡と相みえたりと云へば皆々山内が明察めいさつを感じてやまざりしと扨も越前守は若黨草履取を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その人に向ひてはほとほと言尽いひつくして心残こころのこりのあらざる如く、ただこれにりて欲するままの夢をも結ぶに似たる快きを覚ゆるなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
わだの源と天の戸閉塞とぢふさがりて天よりの雨やみぬ。ここに於て水次第に地より退き百五十日を経てのち水減り、方舟はこぶねは七月に至り其月の十七日にアララテの山に止りぬ。
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
読書界も、急に落着おちつきを失い、或いは方向転換をしたり、或いは廃刊や出版どめがあったりして、それ等のことはどっちかいうと意味なく騒ぎをきおこし、そして拡大した。
歌舞妓の「立役」は、女歌舞妓若衆歌舞妓がまり、若衆・女形の勢力が中年役者の手に移つて後、「して」役の地位をとる事になつたのである。
江戸歌舞妓の外輪に沿うて (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この一段にいたりて、かえりみて世上の事相をれば、政府も人事の一小区のみ、戦争も群児のたわむれことならず、中津旧藩のごとき、なんぞこれを歯牙しがとむるにらん。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
でもおまへさまは、尊いオン神に仕へてゐる人だ。おれのからだに、サハつてはならない。そこに居るのだ。ぢつとそこに、蹈みトマつて居るのだ。——あゝおれは、死んでゐる。死んだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
君に言ふのも、な、その目的を変へよではない、だ手段を改めよじや。みちは違へても同じ高嶺たかねの月を見るのじやが
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
頭をもたげて見れば、岸近くかいやすめたる舟人あり。熔巖の流るゝこと一分時に三臂長ひちやうなりといへり、(伊太利の尺の名)往きて看給はんとならば、半時間には渡しまゐらせんといふ。
勘次かんじだまつてしまつてなんともいはなかつた。與吉よきちはおつぎにかれたので、おつぎの目がまだうるうてるうちにやんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
物靜ものしづかにつヽましく諸藝しよげい名譽めいよのあるがなかに、ことのほまれは久方ひさかたそらにもひヾきて、つきまへちゆうなほときくもはれてかげそでにち、はなむかつて玉音ぎよくおんもてあそべばうぐひすねをとヾめてふしをやまなびけん
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「しツ! かつしやい。馬鹿言ふぢやない。お前がたの今言つてたやうな事が、あの若旦那の耳へ入りでもしたら、」と、その隣に並んで同じ労働しごとに従事してゐた三番目の男が
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
先ずこのがやがやが一頻ひとしきりむとお徳は急に何か思い出したようにたって勝手口を出たが暫時しばらくして返って来て、妙に真面目まじめな顔をして眼をまるくして
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
堂々と、金五郎を嘲笑し、ととめを刺しに来たのかと思った。子分を十四五人も引き具している。ところが、ギンは、ひたすらに、弁明につとめるばかりだ。ふるえてさえいる。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
從つて内に抑へて外に出ささぬから、艮にとどむるの訓がある。艮の象は山である。山は萬物を貯藏する處である。艮は要するに物を保存する義をもつて居る。
「このような者にとどめを刺す迄も御座るまいて……」
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
川へながしたるに女の首のみやなぎえだとまりたるは則ちえんも引ものか左右とかくあやしき所なり必定ひつぢやう此公事は願人共の不筋ふすぢならんと流石さすが明智めいち眼力がんりき洞察みぬかれしこそ畏こけれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然し、それは取立に骨が折れるので御座いましてね、ああしてとんと遊んでおいでも同様で、飜訳ほんやくか何かすこしばかり為さる御様子なのですから、今のところではどうにも手の着けやうが無いので御座いますわ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
とく國府津こふづどまりはこが三四りやう連結れんけつしてあるので紅帽あかばう注意ちゆういさいはひにそれにむとはたして同乘者どうじようしや老人夫婦らうじんふうふきりですこぶすいた、くたびれたのと
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ところが先生僕と比較するとはじめから利口であったねエ、二月ばかりも辛棒していたろうか、ある日こんな馬鹿気たことは断然よそうという動議を提出した
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
これより家声を興すべき当主はまだ年若にて官等もひくき家にあることもまれなれば、家運はおのずからよどめる水のごとき模様あり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
「……林ニウテ起リ、山ニウテ富ミ、水ニウテオコリ、コウウテトドマラム。……四グウノ変転ハ身ニ持テル宿星ノゴウナリ。魯智深、まずは生きるままに生き、行くがままに行け」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元より断然船借入し上ハ、自然其儀ハ可之候得ども、同心の人をつのるに道あれバ、三大夫及君ヤメルと不止トを此頃早〻承りたし。
此時京留居吉井幸どふ/\同道ニて、船中ものがたりもありしより、又温泉ニともにあそバんとて、吉井がさそいにて又ふたりづれにて霧島山キリシマヤマの方へ行道にて日当山ヒナタヤマの温泉ニマリ