“盛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかん36.1%
さか23.8%
20.9%
さかり10.9%
もり3.1%
ざかり1.4%
ざか1.0%
よそ0.8%
もっ0.4%
0.4%
せい0.2%
0.2%
0.2%
もら0.2%
サカン0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西人のわが草木を愛玩あいがんし、わが草木を貴重するは、実に先生より始りました。先生の功は、まことにさかんなるものではありますまいか。
禾花媒助法之説 (新字新仮名) / 津田仙(著)
なぜなら、かれおおきな都会とかいほど、文化ぶんか発達はったつし、芸術げいじゅつさかんであり、それによって自分じぶん成長せいちょうさせることができるとかんがえたからです。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
八五薄酒うすきさけ一杯ひとつぎすすめ奉らんとて、八六高坏たかつき平坏ひらつきの清らなるに、海の物山の物りならべて、八七瓶子へいじ土器かわらけささげて、まろや酌まゐる。
木曾きそ掛橋かけはし景色けしきおなことながら、はし風景ふうけいにはうたよむひともなきやらむ。木曾きそはしをば西行法師さいぎやうほふしはるはなさかりとほたまひて
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その日の夕飯には、義雄の家族、二人の親戚、泉太や繁まで一緒に食卓に就いた。岸本が帰国の祝いとして、生蕎麦きそばもり二つずつ出た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
若いものではございませず、分別ざかりを通り越していながら、と恐縮をいたしましてな、それも、御門内なら、まだしも。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
従兄弟いとこさえこの通りだから、他人は尚更のことだ。同級生は私を仲間外しにする。今から考えて見ると無理もない。皆いたずらざかりだ。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
茶碗に盛っただけは、こう云う訳で、どうにか、こうにか片づけたが、二杯目は我慢にもよそう気にならなかったから、糸蒟蒻いとごんにゃくだけを食って箸を置く事にした。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その時は冬の事で、サア出帆した所が大嵐おおあらし、毎日々々の大嵐、なか/\茶椀にめしもって本式にべるなんと云うことは容易な事ではない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
モーセ時にその血の半ばをとりて鉢にれまたその血の半ばを壇の上にそそげり。しかして契約の書をとりて民にみきかせたるに彼ら応えて言う、エホバのう所は皆我らこれをなしてしたがうべしと。
えい。——またせいすい
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
磯は更に一椀いっぱいけながら「おれは今日半食おやつを食わないのだ」
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
おや、山に十の字の焼印やきいんがあるね、これおれとこ沢庵樽たくあんだるぢやアないか。金「なんだか知れませぬが井戸端ゐどばたに水がつてあつたのをこぼしてもつましたが、ナニぢきに明けてお返しまうします。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
すべて何らの修飾をも調理をも出来得るかぎりの人為的技巧を加味せざる(少くとも表示せざる)天然野生の粗暴が陶器漆器しっきなどの食器にもられている料理の真中に出しゃばって
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
サカンにこの語を両様にかけて用ゐたために、古典研究者の頭には混同せられて、今では殆ど両意融合といふ塩梅になつたのであるが、もと/\別種の語であつたにはちがひなからう。
古歌新釈 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ちよつと一服りましよか
行乞記:04 (三) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)