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盛
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ざかり
ふりがな文庫
“
盛
(
ざかり
)” の例文
若いものではございませず、分別
盛
(
ざかり
)
を通り越していながら、と恐縮をいたしましてな、それも、御門内なら、まだしも。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
隣村の伊太郎と云う血気
盛
(
ざかり
)
の
壮佼
(
わかいしゅ
)
が、
某夜
(
あるよ
)
酒をひっかけて怪物の探検に来たが、その途中どこからともなく
礫
(
こいし
)
が飛んで来て、眉間に当って負傷したので蒼くなって逃げ帰った。
唖の妖女
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
大騒ぎになりますと、此の事を小増が聞き、生意気
盛
(
ざかり
)
の小増、止せば
宜
(
よ
)
いのに
胴抜
(
どうぬき
)
の
形
(
なり
)
で
自惰落
(
じだらく
)
な姿をして、二十両の目録包を持って廊下をばた/\
遣
(
や
)
って来て、障子を開けて這入って来ました。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
灘
(
なだ
)
の
銘酒
(
めいしゆ
)
、
白鶴
(
はくつる
)
を、
白鶴
(
はくかく
)
と
讀
(
よ
)
み、いろ
盛
(
ざかり
)
をいろ
盛
(
もり
)
と
讀
(
よ
)
む。
娘盛
(
むすめざかり
)
も
娘盛
(
むすめもり
)
だと、お
孃
(
じやう
)
さんのお
酌
(
しやく
)
にきこえる。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
入道の名に
謳
(
うた
)
われ、かつは、硯友社の彦左衛門、と自から任じ、人も許して、夜討朝駆に寸分の油断のない、血気
盛
(
ざかり
)
の早具足なのが、昼寝時の不意討に、
蠅叩
(
はえたたき
)
もとりあえず
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
東京はからッ風で
塵埃
(
ほこり
)
が
酷
(
ひど
)
いから、眼を悪くせまいための
砂除
(
すなよけ
)
だっていうの、勉強
盛
(
ざかり
)
なら
洋燈
(
ランプ
)
をカッカと、ともして寝ない人さえあるんだのに、そう
身体
(
からだ
)
ばかり
庇
(
かば
)
ってちゃあ
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
貴郎
(
あなた
)
には小児でも、もうお嫁入
盛
(
ざかり
)
じゃありませんか。どうかすると、こっちへもいらっしゃる、学校出の方にゃ、酒井さんの
天女
(
エンゼル
)
が、何のと云っちゃ、あの、騒いでおいでなさるのがありますわ。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“盛”の意味
《名詞》
(もり)盛ること。また、その分量。
(出典:Wiktionary)
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
“盛”を含む語句
真盛
繁盛
悪戯盛
隆盛
盛装
盛粧
眞盛
旺盛
花盛
殷盛
熾盛
盛上
血気盛
腕白盛
娘盛
盛切
盛宴
盛行
日盛
酒盛
...