“繁盛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はんじょう58.8%
はんじやう17.6%
はんせい11.8%
さか5.9%
しげもり5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥に松山を控えているだけこの港の繁盛はんじょうは格別で、分けても朝は魚市うおいちが立つので魚市場の近傍の雑踏は非常なものであった。
忘れえぬ人々 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
こと自分じぶん投宿とうしゆくした中西屋なかにしやといふは部室數へやかずも三十ぢかくあつてはら温泉をんせんではだい一といはれてながらしか空室あきまはイクラもないほど繁盛はんじやうであつた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
更に見よ、新道の開通せられてより、更に旅客の此地を過ぐるものなく、當年繁盛はんせいの驛路、今は一戸の旅舍をもとゞめずなりたるを。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
ヒエじつこにというたところで、えまになって帰りましたところが、親戚めよりもなし、びつに何う仕ようという目途みあてもないものですから願わくば此の繁盛さかる御府内でまア生涯朽果こちはてれば、おまえ物を
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ちがう。貞盛は、わしの長兄。わしは弟の繁盛しげもりというものだよ」
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)