“繁”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
しげ75.4%
しじ5.4%
しげる3.8%
しみ3.3%
はげ3.3%
2.5%
しゞ1.3%
1.3%
0.4%
さか0.4%
(他:7)2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“繁”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 詩歌4.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語3.6%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行2.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
いで、その妻は見るもいとはしき夫のそばに在る苦を片時も軽くせんとて、彼のしげ外出そとで見赦みゆるして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
雨はいよいよしげく、いぶせさは二人にとって何か突然な出来事の期待をかけるほど、陰鬱いんうつち入らせた。
姫たちばな (新字新仮名) / 室生犀星(著)
夏山なつやま木末こぬれしじにほととぎすとよむなるこゑはるけさ 〔巻八・一四九四〕 大伴家持
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
女童めわらべしじき入る寒き夜を小糠こぬか小星こぼしも風に冱えにき
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
しげるさんは、ごほんをめずらしそうにながめていましたが、そのうちこれをおくちれてなめようとしました。
僕は兄さんだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、ふと私が気づいたころは、あれほど一時大騒ぎした人の名も忘れられて、それが「木下きのしたしげる、木下繁」に変わっていた。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
冬向ふしみ落葉松からまつ氷雨ひさめふりいたもにじめり寒き落葉松からまつ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひしひしとしみみ立てたれ竹のは突きぬけて寒し竝倉の上に (二八九頁)
文庫版『雀の卵』覚書 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
わけてこの川尻と、唐人町の河岸すじは、便船に乗る旅客だの、商人の荷駄だの、物売り女だのと、往来がはげしかった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「微行も微行、一切、人目を怖れるひそかな途中だ。わけてここは諸国の者の出入りのはげしい港町。はやくせい。仔細しさいはあとで話すから」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この二神ふたはしらは、かの穢きき國に到りたまひし時の、汚垢けがれによりて成りませる神なり。
蝉時雨ながらふ聽けば母の手のつめたき手觸たふみにおもほゆ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
天離る 鄙に名かかす 越の中 国内ことごと 山はしも しゞにあれども 川はしも さはに逝けども 皇神の 主宰き坐す 新河の その立山に 云々。
山の今昔 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
鍬入れて、しゞふるひて、掻きならす土はよき土。
(新字旧仮名) / 北原白秋(著)
生ひをゝり み咲く
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
生ひをゝり み咲く
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
割合に枝のまない所は、依然として、うららかな春の日を受けて、え出でた下草したぐささえある。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
白須賀の駅は北へ向つた坂路の上に立つてゐた。中仙道の駅々に見る荒廃の姿も見せず。軒並の商家は相当にさかえてゐた。
伊良湖の旅 (新字旧仮名) / 吉江喬松(著)
その侍は当分自分の差料にして居るだろうという考えだ、違ってるか知れねえがお前と己と二人で手拭で鼻ッ冠りをして、矢ッ張己のようないなせな股引腹掛で、半纏はんてん引掛ひっかけて人さがしい処を歩いて、もし怪しい侍が居たら
二郎は種々いろいろな空想を浮べていた……合歓の木の下にしげっている蔦葛つたかずらなかで、虫が鳴いている。
稚子ヶ淵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
坂を下りて熊笹のしげれる所に来ると彼は一寸立どまり
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
しばうらみさへ、
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
別に元日らしいこともない景色のようであるが、すくよかにのびた木々の枝の感じと、希望の多い年頭の気分との間には、何らかつながるものがあるように思われる。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
それから、はげし往来ゆききが始まって、そうしているうちにいつしか二人は、互いに相手の理智と聰明さにかれてしまったのである。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
砂浜にもやわれた百そう近い大和船は、へさきを沖のほうへ向けて、互いにしがみつきながら、長い帆柱を左右前後に振り立てている。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)