トップ
>
繁
>
しじ
ふりがな文庫
“
繁
(
しじ
)” の例文
鍬入れて、
繁
(
しじ
)
に
篩
(
ふる
)
ひて、掻きならす土はよき土。春雨のよべのしめりに、けさ蒔くや、種子はひなげし、金蓮花、伊勢のなでしこ。
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
併し、「夏山の木末の繁に」といって生かしているのを後代の吾等は注意していい。「
繁
(
しじ
)
に」は
槻落葉
(
つきのおちば
)
にシゲニと
訓
(
よ
)
んでいる。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
亂れを痛みさめざめと
繁
(
しじ
)
にそそぎぬ。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
稀
(
まれ
)
にのみ
湧
(
わ
)
きし涙の
繁
(
しじ
)
に流るる
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
長息
(
なげき
)
よ、
繁
(
しじ
)
にうらびれて
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
▼ もっと見る
大伴家持
(
おおとものやかもち
)
の
霍公鳥
(
ほととぎす
)
の歌であるが、「夏山の木末の
繁
(
しじ
)
」は作者の
観
(
み
)
たところであろうが、前出の、「山の際の遠きこぬれ」の方が
旨
(
うま
)
いようにもおもう。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
つくづくと身をいとほしむもとごころ湯にひたりつつ
繁
(
しじ
)
にゆすり来
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
長息
(
なげき
)
よ、
繁
(
しじ
)
にうらびれて
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
秋萩を妻
問
(
ど
)
ふ
鹿
(
か
)
こそ、
一子
(
ひとりご
)
に子
持
(
も
)
たりといへ、
鹿児
(
かこ
)
じもの吾が
独子
(
ひとりご
)
の、草枕旅にし行けば、
竹珠
(
たかだま
)
を
繁
(
しじ
)
に
貫
(
ぬ
)
き垂り、
斎戸
(
いはひべ
)
に
木綿
(
ゆふ
)
取
(
と
)
り
垂
(
し
)
でて、
斎
(
いは
)
ひつつ吾が思ふ
吾子
(
あこ
)
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
我が山は落葉
繁
(
しじ
)
なり風呂立てて
二十日
(
はつか
)
まり焚きていまだ散り敷く
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
文字の如、殘りぬ
繁
(
しじ
)
に。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
繁
(
しじ
)
に出て帰れば吾子のいふ
言
(
こと
)
のこのごろ痛しおぼえそめにき
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
繁
(
しじ
)
にうつ櫓の音
凍
(
こほ
)
りて
闌
(
た
)
くる夜は
荒磯
(
ありそ
)
の蠣も附きがたからむ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
かへる子ぞ
繁
(
しじ
)
に
生
(
あ
)
れたれこの水を親のかへるの影ひとつ無し
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
かへる子ぞ
繁
(
しじ
)
に
生
(
あ
)
れたれこの水を親のかへるの影ひとつ無し
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
空
(
むな
)
しかり死にし
幽
(
かす
)
けき爲すなかり我は世に生きて
繁
(
しじ
)
に喜ぶ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
空
(
むな
)
しかり死にし
幽
(
かす
)
けき為すなかり我は世に生きて
繁
(
しじ
)
に喜ぶ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
物の
文
(
あや
)
繁
(
しじ
)
にし
思
(
も
)
へばかいさぐる我が
指頭
(
ゆびさき
)
に眼はのるごとし
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
昼の間を干潟に黒き海苔粗朶のゆふべは
繁
(
しじ
)
に汐にひたり
来
(
く
)
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
背は向けて
灸
(
やいと
)
こらふる若葉どき妻が
手触
(
たふり
)
の
繁
(
しじ
)
に
来
(
く
)
るかも
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
繁
(
しじ
)
に見てあつき涙のこぼれけり
角
(
かく
)
の
堅氷
(
かたごほり
)
のまつしろの
罅
(
ひび
)
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
油
熬
(
い
)
る蝉の
鋭聲
(
とごえ
)
は
繁
(
しじ
)
ながら立秋を今日を涼しくおもほゆ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
油
熬
(
い
)
る蝉の
鋭声
(
とごゑ
)
は
繁
(
しじ
)
ながら立秋を今日を涼しくおもほゆ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
噴く綿の
穏
(
おだ
)
しき雲の
畳
(
たたな
)
はり影
繁
(
しじ
)
にして熱度けぶかき
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
三柱宮
(
みはしらぐう
)
水照
(
みでり
)
繁
(
しじ
)
なる
石段
(
いしきだ
)
に瑪瑙の小蟹ささと音あり
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
大御船
(
おほみふね
)
真梶
(
まかぢ
)
繁
(
しじ
)
ぬき
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
大御船
(
おほみふね
)
眞棍
(
まかぢ
)
繁
(
しじ
)
ぬき
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
繁
常用漢字
中学
部首:⽷
16画
“繁”を含む語句
頻繁
繁昌
繁茂
繁盛
繁々
繁華
繁殖
繁忙
大繁昌
足繁
繁吹
御繁昌
生繁
繁叩
繁栄
繁雑
繁昌記
繁華熱鬧
繁縷
木繁
...