“一子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっし33.3%
いつし22.2%
せがれ11.1%
かずこ11.1%
ひとりご11.1%
イチコ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老僧はなおも父が病中母をののしったこと、死際しにぎわに大塚剛蔵に其一子いっしを托したことまで語りました。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
かく此決心このけつしんさだまるや、かれさら五年ごねんあひだ眞黒まつくろになつてはたらきそして、つひに一の小學校せうがくかう創立さうりつして、これを大島仁藏おほしまじんざう一子いつし大島伸一おほしましんいちけん
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
も見ずして我家へかへり向ふの始末斯々かう/\はなしてあせぬぐひけり夫婦は聞て先は安堵あんど此事一子せがれに云ん物と思へど未だ暇にとぼしく咄しもせねば和郎そなたまづ一子せがれとくと此よし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もしも志奈子が東京で生れていたら、おやじから一子かずことでも名づけられていたことだろう。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
秋萩を妻鹿こそ、一子ひとりごに子たりといへ、鹿児かこじもの吾が独子ひとりごの、草枕旅にし行けば、竹珠たかだましじき垂り、斎戸いはひべ木綿ゆふでて、いはひつつ吾が思ふ吾子あこ
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)