“一調子”の読み方と例文
読み方割合
ひとちょうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は須永すながの口から一調子ひとちょうし狂った母子おやこの関係を聞かされて驚ろいた。彼も国元に一人の母をつ身であった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかしその後はまたどうしても聴いていられなかった。先刻さっきから一言葉ひとことばごとに一調子ひとちょうしずつ高まって来た二人の遣取やりとりは、ここで絶頂に達したものと見傚みなすよりほかにみちはなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼は笑うたびに一調子ひとちょうしずつ余裕を生じて来た。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)