“母子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おやこ88.6%
ふたり4.9%
ぼし3.8%
オヤコ2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和尚さまは『お気の毒であるが、母子おやこは一体、あなたが禍いを避ける工夫をしない限りは、お嬢さまも所詮しょせんのがれることはできない』
半七捕物帳:01 お文の魂 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
崖の山藤が這い伸びて、欄の角柱すみばしらからひさしに花のすだれを見せ、そのつよい匂いに飽いた蜂が、時折、母子ふたりの机をおびやかした。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お勢母子ぼしの者の出向いたのち、文三はようやすこ沈着おちついて、徒然つくねんと机のほとり蹲踞うずくまッたまま腕をあごえりに埋めて懊悩おうのうたる物思いに沈んだ。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
・街のひゞきも見おろして母子オヤコの水入らずで
行乞記:12 広島・尾道 (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)