“襟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えり95.4%
ゑり1.7%
カラ1.4%
きん0.4%
カラー0.4%
たすき0.2%
みそのひも0.2%
エリ0.2%
カラア0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怪漢の帽子といわず、えりをたてたレンコートの肩先といわず、それから怪漢の顔にまでおびただしい血糊ちのりが飛んでいた。大した獲物だった。
人間灰 (新字新仮名) / 海野十三(著)
わたしゑりかぶつてみゝふさいだ! だれ無事ぶじだ、とらせてても、くまい、とねたやうに……勿論もちろんなんともつてはません。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
代助の逢いに来た平岡もその戸口から現われた。先達て見た夏服を着て、相変らず奇麗なカラとカフスを掛けていた。忙しそうに
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
明夕みょうゆう初更までに、各隊の兵は一人も残るなく、おのおの一ぷくきん(衣服)を用意せよ。怠る者は首を斬らん」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
カラーに真鍮の番号をつけられていたそのとおり、墓標にも第一に目につくように黒々と番号が記されてある。あたりには花も樹もない。
女靴の跡 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
音羽小三郎の二人はたすきを十字に綾取あやどり、端折はしょりを高く取り、上締うわじめをしめ、小長いのを引抜き物をも言わずツカ/\と進んでまいり、今八橋周馬が敷台口しきだいぐちへ下りようとする前に立塞たちふさがりました。
いつはしらの皇子みこ次を以て相盟ふこと先の如し。然して後に天皇のたまはく、朕がこども各異腹にして生る。然れども今ひとつ母同産おもはらからの如くてめぐましむ。則ちみそのひもひらきて、その六皇子を抱きたまふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
長ク英雄ヲシテ 涙エリミタシム
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
苦しければとてカラアをはずすは、礼を失すると同様に、安全をも失することに候わん。もしアイルランドを失わんか、たとえその消滅が余儀なき運命の結果たらんとも、ひとり責は余に帰すべく候。